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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 11 骨と薬とマネーゲーム
190/350

#190

「そんなワシがギルドのためにできることといったら、賭場でこうしてディーラーをするぐらいだ。それからも逃げたら、もうワシには何も残らないんだよ」

「ネリキリ……」

 悲壮ささえ感じるネリキリの決意に、テツヤもそれ以上何も言えなくなる。

「まあそれもそうですけれど」

「だから言っちゃダメッスって」

 けど、そんな決意もカヌレにとっては知ったこっちゃない。

「そんなくだらねえおしゃべりはどうでもいいんだよ。勝負するんなら、さっさとカード配りやがれ」

「……」

 ネリキリは自分のカードを見て、そのまま伏せた。

「勝負だ」

 それを聞いて、カヌレも配られたカードを覗きこむ。

 チラッとだけど、テツヤにも書かれた数字が見えた。

(……9ッス)

 ネリキリが10じゃない限り、カヌレが勝つ。

 そんな状況で、ネリキリは告げた。

「これだけじゃ面白くない。上乗せしようじゃないか」

「上乗せだと?」

 いぶかしげなカヌレに、ネリキリはハンマーを視線で示す。

「ワシは左腕も賭ける。だからおまえも右腕賭けろ」

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