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#184
「勝負だ」
親のネリキリが先に告げる。カヌレは少し考えて、「乗った」と返答。
そして2人が同時にカードを開く。
ネリキリのカードは4で、対するカヌレは6。
ひっくり返して9にできないように、下に印がついてるあたり芸が細かい。
「俺の勝ちだな」
「ま、最初はこんなもんだ」
どっちもこれ1回の勝負にするつもりはサラサラないらしく、カヌレが2枚の銀貨を手元に引き寄せると、ネリキリはすぐにカードをシャッフルし直す。
「どうして4なのに、ネリキリは下りなかったんスか?」
シャッフルしてる間、テツヤは小声でラスクに聞いてみる。
普通に考えれば、自分のカードが5以下の時は負ける可能性が高いんだから、勝負に出るのは分が悪い。
「最初だから様子を見たってのもあるだろうが、ディーラーがあんまり下りてばっかりいるのもみっともないからな」
「なるほど」
テツヤもその感覚はよくわかる。要はケンカと同じで、ビビってるって相手に思われたらその時点で負けってことだ。
(ルールが単純な分だけ、駆け引きの要素が強く出るんスね)




