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宿屋でサイコロ賭博をやった時には、ネリキリが重りで出目の偏ったサイコロを使ってた。
けどカードでは、そんな仕込みなんてできない。
数の大きいカードを別に持ってこっそりすり替えたとしても、相手のカードと同じ数が出たら速攻でイカサマがバレる。リスクが大きすぎる。
(やるとしたら、カードに自分だけわかる印をつけとくとかッスかね)
なんて内心では思っても、当然口に出して言うはずがない。
「それじゃあまずはチップを買ってもらって……」
ネリキリが言いかけたのを、カヌレが制する。
「こっちは遊びに来てるんじゃねーんだよ。コイツでいこうや」
テーブルの上に布の袋を投げ出す。袋の端を持って持ち上げると、出てきたのは大量の銀貨。
金額でいうと1万パケット以上。
(なるほど、そういうことッスか)
ここまできて、テツヤもようやくカヌレの狙いがアンダスタン。
(襲撃じゃなくて、バクチで潰すつもりッスね)




