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「賭場を開くべきですわ」
夕飯の席で、ハギがいきなり切り出した。
「よその組織から顧客をぶん捕って、地盤はできてきましたけれど、大きく稼ぐにはやっぱり賭場が一番です」
「それは確かにそうッスね。今抱えてる店って、どれもそんなに儲かるとこじゃねえッスし」
収益が労力に見合わないから、ペリン商会が手を出してこなかったとこばかりだ。
「それに宿屋から撤退させられてからというもの、ネリキリが全く役に立っていませんわ」
「ええー!」
目の前でお荷物宣告をされて、露骨にショックを受けるネリキリ。
今食べてる夕飯だって、ネリキリが作ったのに。
「聞いた話ですと、宿の食堂で開いていた賭場は今も残っていて、クリーズの小遣い稼ぎに使われているそうではありませんか! あームカつく!」
「それは俺も聞いた。本当らしい」
ラスクも同意する。
「ですから、資金に余裕の出てきた今こそ賭場を開くべきなのです!」
テーブルをドーンドーン叩きながら、ハギが熱弁する。皿がガチャガチャ鳴るのもお構いナッシング。
「言いたいことはわかるッスけど」
動いた皿を戻しながら、テツヤが尋ねる。
「どこに作るんスか」




