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#172
「これは油代ッス」
テツヤが払った代金を、店主は「ど、どうも」と恐縮しながら受け取る。
「まあ、中が油だってのは知らなかったんスけどね」
なんて言ってテツヤが頭をかいてると、ユベシが叫ぶ。
「兄ちゃん、姉さん、すげーよ!」
何やら目をキラキラさせてるユベシ。
「ワタクシもですの?」
「そーだよ姉さん! 姉さんがあのゴブリンを振り向かせてから兄ちゃんの壺、それで姉さんが魔法で火をつけるって、どんだけ完璧な連携だよ!」
「ど、どうも」
ユベシにベタ褒めされて、むしろ恐縮してるハギ。リアクションが油屋と一緒になってる。
「オレに実戦はまだ早いって2人に言われて、最初はムカついたけど、あんなの見せられたら納得するしかねーよ。息ピッタリだもん」
「そ、そうでした? えへへ」
息ピッタリって言われて嬉しそうなハギ。その横で、ユベシはまだキラキラしてる。
「兄ちゃん、オレもっと特訓頑張るよ! それで2人みたいな連携できるくらい強くなる!」
「お、おう。頑張れ」
テツヤもそう言うしかない。




