164/350
#164
「あらハギさん、どうしたんですかあ、ご機嫌ナナメな顔してえ」
モヤモヤを抱えてハギが屋内に戻ると、フィナンシェが話しかけてくる。
「別に何でもありませんわ」
「あらあら、ひょっとして妬いちゃったんですかあ?」
ネリキリといい、そんなにわかりやすいんだろうかって自問するハギ。
「いいですよねえ、ユベシくん。尻がこう、キュッとしてて」
「そっちですの!?」
さすがにハギも、ユベシはストライクゾーンに入ってなかった。
見た目年齢ではハギも同じくらいだけど。
「ははーん」
そんなモヤモヤするハギを見て、フィナンシェはだいたい察した模様。
「な、何ですの」
「いえいえ、ハギちゃんってばかわいいなあって思いましてえ」
「ぐぬぬ」
高貴なエルフのハギが、ゴースト風情にナメられたもんだと思う。
これで相手がネリキリなら速攻むっ殺してるところだけど、相手がフィナンシェではそうもいかない。だってもう死んでるから。




