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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 10 壺とシャウトとエリートコース
162/350

#162

「それにしても、ユベシはテツヤさんに本当になついていますのね」

 ハギの言う通り、シンジュク・ギルドに入ってからずっと、ユベシはテツヤにべったりだ。それはもう、糊でも塗ってんじゃねえのってぐらい。

「だってグミ一家ではみんな歳が離れてたから、兄ちゃんぐらいの人って周りにいなくってさ」

 確かにこの業界でユベシぐらい小さい子供は、この町でさえ珍しい。

「答えにくいかもしれませんけれど、ご家族とかどうなさいましたの」

「知らない」

 サクッと即答。

 別に怒ってるワケじゃないし、悲しそうな様子もない。ただ事実だけを述べてるって感じ。

「オレ、まだ小さい頃捨てられたらしくって、それから施設とか里親とか転々としてたんだ。だからホントの親がどこの誰だか知らねえし、知りたいとも思わねえ」

「そ、そうでしたの」

 予想よりもヘビーなアンサーが返ってきて、動揺を隠せないハギ。

 けど当のユベシに悲壮感はナッシング。

「だから今、すっげえ楽しいぜ?」

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