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「それで、その底辺校とやらで、テツヤさんの伝説は始まったのですね?」
「いや始まらねえッス。ケンカ苦手ッスから」
期待をサクッと裏切られて、納得いかないハギが文句を言う。
「そんなあ、それではバカ学校に通うただのバカではありませんか? 全国から集められた腕っぷししか能のない連中を片っぱしから拳でねじ伏せていくような、痛快サクセスストーリーはございませんの?」
「どこのヤンキー漫画ッスかそれ」
ハギの文句にツッコみつつ、テツヤはどこか遠い目。
「オイラはどっちかっていうと、そういう腕っぷしの強い連中にパシらされる側だったッス」
「それが、どうして……」
「いや、オイラもよくわかんねえんスけど、たぶんその高校を退学になったのがきっかけじゃねえッスかね」
テツヤの言葉に、ハギは思わず鼻息ハッフーンと勢いづく。
「退学!? やるじゃありませんか! 何をやらかしたんですの? 校長室に野犬を放ちました? それとも放火でして?」
「エルフの基準ってどうかしてるッス!」
いくら底辺校だからって、そこまでクレージーなヤツはいない。




