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その夜。事務所で夕食を終えてまったりしてたところで、唐突にハギが切り出す。
「では落ち着いたところで、テツヤさんの過去トークいってみましょう」
「何スかその奇妙な振りは」
「だって、昼間にあれだけ聞いてほしそうな空気を出していましたから」
「出してねえッスよ。ていうか、だったらその時言えばよかったじゃないッスか」
とまどいつつも、フィナンシェまで加えた全員がズラーリ取り囲んでじっと見つめてくるから、逃げようがない。
「はあ、先に言っとくッスけど、オイラの昔のことなんて、別に面白くもないッスよ?」
「スベった時に備えての予防線はいいですから、早く本題に入ってくださいまし」
みんなの前に、フィナンシェが紅茶のカップを置く。長丁場になりそうな展開だ。
「えーと、どこから話したらいいかわかんねえから、適当に思いついたとこから話すッス。元々オイラは前の世界でも悪かったワケじゃねえし、むしろケンカとか苦手な方だったんス」




