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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 8 賭場と火薬と三つ巴
142/350

#142

 クリーズから逮捕するって脅されても、カヌレはなぜか冷静。

「へっ、逮捕できるもんならしてみやがれ」

「へーえ、面白えこと言うじゃねえか」

 警棒をジャキンと伸ばすクリーズ。ニヤニヤ笑ってるけど、目は冷徹にカヌレを見据える。

「こいつを見ても、俺を逮捕できるのかよ」

 カヌレがおもむろに上着をはだける。

 すると服の下には、腹にグルングルンに巻きつけたダイナマイトがズラーリ。

「それ以上近づいてみろ、おまえら全員この宿ごと吹っ飛ぶぜ」

 手にはマッチ。ただのブラフじゃないのは、手が微妙に震えてることからも察しがつく。

「こいつイカレてやがる」

「逃げろ」

 宿の客や従業員たちが次々と逃げ出して、入口に詰めてた警官たちとぶつかって大騒ぎ。

 逃げる中にはカヌレにとっては味方なはずの、ペリン商会の連中までいる。

「……」

 テツヤとラスクはアイコンタクトを交わして、ハギを連れて逃げるタイミングを探る。ネリキリに至っては、もうこの場にいない。

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