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#140
「オメーらの理由なんかどうでもいいが、通報があった以上、黙って見逃がすワケにはいかねえ」
「じゃあどうすりゃいいんスか」
テツヤの問いに、クリーズは「そうだな……」と黙考。
「オメーらは両方ともこの宿から手を引け。で、ここは警察の管理下に入る。それで手打ちってことでどうだ」
この提案に、ペリン商会の連中が納得するはずがない。
「ざけんなテメー! ここは元々俺らのシマだったんだ、それをコイツらみてえなポッと出のヤツらが横から入ってきやがって――」
「そのポッと出のヤツらに1発カマされて、ひっくり返ってたのはどこのどいつだ?」
「ぐっ」
反論の余地はナッシング。どうやらハギが魔法をカマしてるところも見られてた模様。
「正直、ワタクシもコイツらと手打ちにする気なんてみじんもありませんわ。ですが――」
変な虫でも丸かじりしたみたいに苦りきった顔で、ハギが言葉を濁す。
さすがに彼女も、ここで逆らったらどうなるかわかってる模様。




