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#137
「いやハギさん、ここでデカい魔法使うのはマズいッスよ? 火事とかなるッスから」
テツヤが止めようとしても、ハギに聞き入れる様子はナッシング。
周りで乱闘してたラスクやペリン商会の連中も、尋常じゃないハギの気配を感じてその手を止める。
「喰らいなさい」
ハギの両手に光る球が生まれて、しだいに大きく膨れ上がって――
ずががががあぁん!!
轟音と閃光。
目も開けられなくなって、テツヤはその場にヒザを突く。
そしてようやく落ち着いて、おそるおそる顔を上げてみると。
誰も死んでない。
それどころか何も壊れてない。
ただラスクもペリン商会の連中も(ついでにネリキリも)、完全に戦意をロストした状態でポカンとしてる。
「ど、どゆことッスか?」
テツヤが尋ねると、ハギは平然と答える。
「音を出しただけですわ」
「音?」
「ケンカの時は大きな音を出すと言ったのは、貴方でしてよ?」
「そりゃ確かに言ったッスけど……」
ここまでデカい音は、テツヤだって想定してない。




