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#128
「あ、あとハサミ返せ」
「言われなくたって返すッス!」
ハサミの刃を持って、柄の部分を向けて返すテツヤ。この状況で刃の方を向けたら、何を言われるかわかったもんじゃない。
「結構」
クリーズは満足そうにハサミを受け取ると、コートの懐にしまう。
(さっき手帳を戻したとこッス)
どうやら何でも適当にポケットへ突っこんで、ガラクタだらけにするタイプの模様。ていうか、ポケット破けるんじゃなかろうか。
「ま、今はまだ大したこともしてねえみたいだから見逃してやるよ。だがちょっとでも変な気起こしてみろ、いつでもブタ箱にぶちこんでやるからな」
そう言って、腰のホルスターから警棒を抜いて見せる。一振りするとジャキンと倍の長さに伸びて、殺傷能力も他の警官が持ってるやつより数段高そう。
「……」
横でハギの殺気がガッツンガッツン膨れ上がってるのを、必死に制するテツヤ。ここで暴れ出されたら、ガチのリアルで逮捕されかねない。




