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「で、その署長だか初潮だかが、いかがしやがりました。ワタクシたちは何もやましいことなんかしていませんよ?」
ハギがかなりイラッとした様子で尋ねる。
カヌレを半殺しにしたり、店を火炎瓶で脅したりしたのは当然のごとくスルー。
(ハギさんの場合、本気で犯罪じゃねえって思ってるのがすげーッス)
「へえ、そうなんだ」
クリーズはニヤニヤ笑って、テツヤに何かを手渡す。
「ほれ」
「え?」
戸惑いつつ、とっさに受け取るテツヤ。
「ハサミ……?」
布地の裁断なんかに使う大ぶりのハサミで、特に変わったところは見られない。
「うん」
うなずくクリーズ。
「これでオメーは、刃物を持ってウロウロしてる不審者ってワケだ。署までしょっ引く理由としては充分だよな?」
「なっ!」
後ろにいた部下らしき警官たちが、ジリジリと距離を詰めてくる。




