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#114
「うーん、正直よくわかんねえッス」
ハギの問いに対して、言葉の通り正直にテツヤは答える。
「何しろ、元の世界では最後の思い出が最悪ッスから。帰ってまたあんな目に遭うくらいなら、こっちで暮らす方が全然いいッス」
「……そうですか」
「……」
無言アゲイン。気まずさドン、さらに倍。
そんな気まずさを何とかしようと、テツヤが口を開く。
「えーと、こんなふうに2人で歩いてると、なんかデートみたいッスね」
「……」
言って速攻で後悔。
(な、何を言ってるんスかオイラは?)
急に顔が赤くなってきた。ハギのことを異性として意識してるつもりはないはずなのに、昨日くっつかれたぐらいから、その辺が揺らいでる気がしなくもない。
「……」
無言で前を歩くハギ。
「あの、ハギさん顔赤くないッスか?」
「はあ? ふざけたこと言ってると、マヨネーズ注射して殺しますよ?」
そう言いつつも、顔は見せずにずんずか先を急ぐ。テツヤもその後を追おうとした矢先。
「ンだテメーコラー!」
叫び声が聞こえてきた。




