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#113
「――ってワケで、出てきたのはいいッスけど、どこかアテでもあるんスか?」
町の大通りをぶらぶら歩きながら、テツヤが尋ねる。
「はあ? そんなものあるワケないじゃありませんか。あったらそこへ一直線に向かっていますよ」
「……そうッスね」
「……」
しばらく無言で歩く2人。気まずいこと山のごとし。
(それにしても)
周りを見回しながら、テツヤは思う。
(この町に来てすぐの時はよくわかんなかったッスけど、いろんな種族がいるんスねえ)
直接会ったゴブリンやコボルドの他にもスケルトン、ハーピー、なんかネコみたいなの、なんかドロドロしたのなど、多種多様な生き物(生きてないヤツも含めて)が歩いたり洗濯物を干したり物を売ったり昼間から酒を飲んだり、つまり生活をしてる。
「……ここって、マジで異世界なんスねえ」
今さらながら実感が湧いてきて、しみじみつぶやくテツヤ。すると、今度はハギが尋ねるターン。
「テツヤさんは、元の世界に帰りたいですか?」




