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「今のところ、手っ取り早く稼げる場所はあそこだけですから、最大限に利用して当面の運転資金を作るべきです」
「わかった、みかじめ料を取るんスね?」
テツヤがそう言うと、ハギは「それでもいいのですが」と軽く乗ってから続ける。
「みかじめ料をタダにして差し上げる代わりに、食堂で賭場を開く許可を取った方が利益は大きいです」
「ますます昨日までとやってることが変わらねえんだが」
ネリキリがつぶやく通り、変わったのは料理を作らなくなったことぐらいで、本職が料理人のネリキリにとってその変化はいかがなものか。
「昨日までは貴方の小遣い稼ぎでしたけど、今日からはギルドの貴重な収入源です。覚悟してやりなさい」
「……はい」
セリフからあふれるハギの圧に、ネリキリも思わず背筋を伸ばす。
「あそこの支配人は目先の利害に振り回されるタイプですから、お金を払わなくていいなら飛びつくに違いありません」
「それはいいけど、アンタらはどうするんだ?」
ラスクに問われて、ハギは即答。
「ワタクシはテツヤさんと、新しい稼ぎ口を開拓してきます」




