111/350
#111
「ペリン商会に対抗できるくらいデカい組織にするって話はどうなったんスか」
「そうでした」
テツヤに言われて、ハギも我に返る。
「ワタクシも事務所ができて、浮かれてしまいましたわ。ちゃんとギルドのことを考えるべきでした」
「いや、そこまで落ちこむことないッスよ。浮かれてたのはオイラたちも同じッスから」
いつも傍若無人のハギがしゅんとするもんだから、テツヤも慌ててフォローに回る。するとハギもあっさり立ち直る。
「そうですわね。落ちこんで損しましたわ」
「アンタの場合、多少は落ちこんでもいいんじゃ……」
ネリキリの指摘をハギはガン無視して言い放つ。
「そうと決まれば、さっそく荒稼ぎしてやりましょう。まずネリキリとラスク、貴方たちは宿に戻りなさい」
「えっ」
「えっ」
そりゃ2人とも驚く。ちょっと前まで宿にいたんだから。




