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「あの、アンタわかってるッスか? オイラたち、別にここで野球とかするワケじゃないんスよ?」
「そんなのわかってますよう。人数が全然足りませんからあ」
そういう問題でもない。
「わたしが死んだ後にお父さんたちがここを出てっちゃいましてえ、それからいつの間にかあの地主さんたちが勝手に住みついたんですけどお、あの人たちは怖くてお話できませんでしたからあ」
「貴方の方が全然怖いですよおおおお!!」
また錯乱しだしたハギが、塩を投げつける。どんだけあるんだ。
「でも皆さんは優しそうですしい、仲良くしたいですう」
「こんだけ塩撒かれて、どうして優しいって思えるんだ……」
ネリキリのもっともな指摘はさておき、フィナンシェはしつこく頼みこむ。
「どうかお願いしますよう。わたしはもう、寂しいのはイヤなんですう」
「家族が引っ越したなら、ついて行けばよかったじゃないですか」
「昼間は屋敷から出れませんからあ」
色々と制約があるみたいだ。




