106/350
#106
「こっちの世界じゃ、ゴーストってそんな普通にいるものなんスか?」
ハギは脅えまくってて会話が成立しないので、ネリキリたちに聞くテツヤ。
「アンタの世界を知らないから比較はできないけど、まあエルフや俺たちコボルドみたいに、人間以外の種族の1つとして認知されてるくらいにはいるぜ」
「なるほど」
元の世界と違って、少なくとも存在は確定してる模様。
「で、ハギさんはなんであんなに脅えてるんスかねえ」
殺した相手が化けて出たとかなら怖いかもしれないけど、別にそういう因縁もないみたいだし、ハギがあそこまで過剰に怖がるのがテツヤにはピンとこない。
(フィナンシェさん、別に悪いゴーストじゃなさそうッスし)
そんな疑問に、ハギが直接アンサー。
「ううう、人間やコボルドみたいに鈍感な種族には、ワタクシの気持ちなんか理解できないんでしてよ。エルフは繊細なんです。スチールたわしみたいに」
「かなり頑丈ッス」
ガンコな汚れをこすって落とすヤツだ。




