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#103
「まあとにかく、彼女は今見てもらった通り加減がきかないッスから、流れ弾が当たらないうちに逃げた方がいいッスよ」
テツヤの言葉にも説得力がありまくり。
「おい、こいつらマジでやべーぞ」
「うっかりで殺されたらシャレになんねえし」
手下たちの間に動揺が走る。
「逃げよう」
「オレも」
次々と逃げ出す手下たち。
「こ、こら。俺を置いて逃げるな。ヒイイイ」
地主もその後を追って、背中を焦げつかせたまま這って逃げる。
その姿が視界から消えて、ようやく屋敷に静寂が戻った。
「今さらッスけど、逃がしてよかったんスかね? アイツら、前にも人とか殺してたみたいッスけど」
ホントに今さらなことをテツヤが言うと、ハギはサクッと回答。
「別に構いませんわ。こんないわく付きの安い物件を買うようなヤツはよほどのバカか、何か後ろめたい事情があるに決まってますから」
自分も買ったくせに容赦ない。
「この町には一方的な被害者なんていません。死ぬたびにいちいち同情していたら、テツヤさんも身がもちませんよ」
「そ、そうッスか」
とまどいつつも受け入れられるのは、テツヤも下っ端ながら似たような世界にいたからなのか。




