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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 5 塩とメガネと幽霊屋敷
103/350

#103

「まあとにかく、彼女は今見てもらった通り加減がきかないッスから、流れ弾が当たらないうちに逃げた方がいいッスよ」

 テツヤの言葉にも説得力がありまくり。

「おい、こいつらマジでやべーぞ」

「うっかりで殺されたらシャレになんねえし」

 手下たちの間に動揺が走る。

「逃げよう」

「オレも」

 次々と逃げ出す手下たち。

「こ、こら。俺を置いて逃げるな。ヒイイイ」

 地主もその後を追って、背中を焦げつかせたまま這って逃げる。

 その姿が視界から消えて、ようやく屋敷に静寂が戻った。

「今さらッスけど、逃がしてよかったんスかね? アイツら、前にも人とか殺してたみたいッスけど」

 ホントに今さらなことをテツヤが言うと、ハギはサクッと回答。

「別に構いませんわ。こんないわく付きの安い物件を買うようなヤツはよほどのバカか、何か後ろめたい事情があるに決まってますから」

 自分も買ったくせに容赦ない。

「この町には一方的な被害者なんていません。死ぬたびにいちいち同情していたら、テツヤさんも身がもちませんよ」

「そ、そうッスか」

 とまどいつつも受け入れられるのは、テツヤも下っ端ながら似たような世界にいたからなのか。

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