番外編:scissors×scissors ローテンション①
今回はタイトルにもある通り番外編となります
本編第七話の更新は8/15の12時となります
①第一話 武器が届くまで暇な原木
「それにしても……本当に殺風景な部屋だな……」
前を見る、さっきまで武器を選んでたパソコン
(最低限の機能しかないな……)
右を見る、ドアだ
(お、開いた。もしかして外に……)
中に入るとビジネスホテルの様なユニットバスが待っていた
(ちぇっ、そう簡単にはいかないか……)
戻って後ろを見る、ベッドだ
スプリングは固めで枕もつぶれかかっている。お世辞にも質がいいとは言えない
(まぁ、あるだけマシか)
最後、左側だ
(こっちにもドアが……ぐっ……開かない)
(開かないって事はこっちが出口だな)
押す、引く、蹴る、叩く、開かない
(何とかして開けたいが……)
ウィーーン……ガッシャーン!!!
「うわあぁ!」
②第二話と第三話の間 無施錠王城部屋
(王城……王城っと……)
デバイスのマップを頼りに王城の部屋を探す、マップに部屋の持ち主の名前が出る機能があって助かった
(お、ここか)
開けようとしてデバイスをドアにかざしたところでハッとする
(……これ開くのか?いやそもそも王城はいるのか?)
部屋に勝手に入られたところで困る事は無いだろうが、冷静に考えたらプライバシーの侵害すぎる
(ま、一回かざしてから考えるか)
軽い気持ちで腕を伸ばすと
ウィーーン
開いてしまった
(お、いるじゃん王城……まだ気絶したままか)
ズカズカと王城の部屋に入る、俺の部屋と全く同じ部屋が出迎えた
(倒しといて起こすのもなぁ……待つか)
(……にしてもなんで開いてたんだろうか)
(全員の部屋には鍵がかかってない?もしくは王城が最後出た後、気絶して運ばれたから鍵がかからなかったとか……)
(また今度他の部屋のドアで調べてみるか)
③第四話と第五話の間の話 大富豪
「5スキップ」
「ぬう……」
「6ですわ」
「9リバース」
9リバース:9を出すと順番が逆になるというルール
「なぬっ」
「Kスキップですわ」
Kスキップ:5スキップのK版
「貴様ら、わざとであるまいな?」
「何がだ?」
「私達、真面目にやってますのよ」
「……ならいいが」
「ほいエース」
「パスですわ」
「ジョーカーである」
「あ、スぺ3返し」
「ぐぬぅ」
「6二枚であがり」
「7二枚ですわ」
「2二枚である!」
「砂嵐ですわ」
「…………」
「10捨てで4を捨ててあがりですわ」
10捨て:10を出した時に数字を一つ選び、選んだ数字を全員が捨てるというルール
「……もう一回である」
「本当に負けず嫌いだな」
④第六話と第七話の間の話 四人でご飯
「今日はグラタンにするかな」
「我はステーキである」
「私はシュパーゲルクレーミズッペとリンダーフィレにしますわ」
「しゅぱ……?」
「訳すと白アスパラガスのクリームスープと牛フィレ肉の赤ワインソースですわ」
「そ、そうなんですね……私はサバ味噌煮定食かな……」
四人がそれぞれ食べたいものを選び、券を投入口に入れる。初日に一人で食べていたのが懐かしくすら感じる
「それにしても、ここの飯本当に美味いよな」
「まぁ、及第点と言ったところだな」
「出て来るのもとても早いですわよね、どうやって作っているのでしょう?」
「の、能力で作ってたりして……なんて……」
……全員が口を閉じた
「じょ、冗談で……あ、出て来ましたよ」
「……ま、美味いから何でもいいか」
「うむ」
「早速席に着きましょうか」
「そうですね、あっ──」
文毬の足がもつれた瞬間
「拒否」
「……?わ、わ……転んでない……!」
「早く席に着け文毬 装呀」
「あ、ありがとうございます……王城さん」
「礼には及ばぬ」
(王城、やっぱりなんだかんだ悪い奴じゃないんだよなぁ)
「……何を見ている原木 遊」
「いーや?何でも?」
「それでは、いただきますわ」
「いただきまーす!」
⑤??? ボイスデータ♯13724
「……よし、原木 遊の就寝を確認。石夜見 伝、監視から外れます」
「石夜見君、またちゃんと報告してるの?そんな事しなくても怒られないわよ」
「葉梨か、怒られるか否かじゃない、やれと言われたからやっているんだ」
「真面目ねぇ……原木君の監視も仕方なくやってるの?」
「……最初は乗り気じゃなかったが、今はあいつを知れて良かったと思っている」
「ふふっ、そう」
「もういいか?まだやる事があるんだ」
「例のあの子?」
「……あぁ」
「容態はどうだ?」
「石夜見様……えぇ、順調です」
「ですが、石夜見様といられる時間が減るのは精神的に負担がかかります」
「仕事だからな、この研究施設が使えるのも仕事あってこそだ」
「そうは言いますが、最近の石夜見様はあの男の事ばかり考えていますよね」
「原木の事か?」
「そうです、原木 遊。ここ数日は口を開けばその男の話ばかり……」
「確かにそうかもな……ん?」
「どうかしましたか?」
「いや、報告用に点けたマイクを切り忘れててな」
「私はそんな石夜見様の少しぬけた所も好いていま──」
ブツッ




