↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自殺請負人ー依頼は、命の終わらせ方ー  作者: マイライト
彷徨う少年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

120/128

第百二十話 夜空と少年

【注意事項】

本作品には自殺や精神的に重いテーマが含まれています。

読む際にはご自身の心身の状態を十分にご考慮ください。

心の不調を感じた場合は、無理に読み進めず、専門機関や信頼できる人に相談されることをおすすめします。


※この作品はフィクションです。登場人物・団体・事件はすべて架空であり、現実の自殺や暴力を肯定・助長する意図はありません。

私は立ち上がった。

「そろそろ戻りましょう」

「どこに?」

「君が帰りたいところへ」



少年はしばらく黙っていた。

「。。。家」

「そうですか」

私たちは歩き始めた。

「近くに自販機がみえますけど、何か飲みます?」

「いいの?」

「一つくらいなら」

自販機へ向かう。

その途中、少年が足を止めた。

「ラッキー!」

「ん?」

「前の人が取り忘れたジュースが入ってる!」

少年が自販機の取り出し口へ手を伸ばす。

私は慌てて止めた。

「待って」

「なんで?」

「それは私が飲みます」

「え?」

「君の分は私が奢ります。いいですね?」

「ケチ」

「そうかもね」

少年は笑った。

自販機から缶を取り出す。

私たちは再び歩き始めた。

しばらくして、少年がぽつりと言った。

「。。。不登校だけど、大丈夫かな」

「人生、スタートに遅いなんてありませんよ」

「。。。」

「私も昔、ご高齢の方と一緒に勉強したことがあります」

「え?」

そんな話をしているうちに、目的地が見えてきた。

「ほい、到着」

私は足を止める。

「悪いですが、ここからは自分で入りなさい」

「。。。うん」

少年は玄関の前で立ち止まった。

「色々、あり。。。」

「ん?」

少年は恥ずかしそうに顔を背けた。

「……まあ、いいか」

私は笑った。

「少年。名前は?」

少年は少し迷ってから答えた。

「全。。。隆盛」

「全、隆盛」

その名前を聞いた瞬間。

私は、ほんの一瞬だけ表情を変えた。

「覚えておきます」

私は背を向ける。

「じゃあな、全隆盛」

少年は家の中へ入っていった。

私は一人、歩き始めた。

────────────────

私は夜空を見上げる。

そして、苦笑した。

少年の名前を思い出す。

「……そんなわけ無いか」

少しだけ空を見上げた。

「さて、私も帰るか」

いつもご愛読賜りまして、誠にありがとうございます。


重く深いテーマに向き合いながらも、登場人物たちの物語はなお続いております。


彼らの心の揺れや選択の行く末を、これからも温かく見守っていただけますと幸いに存じます。


一歩ずつ前へ進む姿を、読者の皆様と共に感じられますことを心より願っております。


次回も変わらぬご厚情を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

次回更新日:8月31日 22時◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。