第百八話 愚問 (残酷描写あり、苦手な方は第百九話からお読みください。)
【注意事項】
本作品には自殺や精神的に重いテーマが含まれています。
読む際にはご自身の心身の状態を十分にご考慮ください。
心の不調を感じた場合は、無理に読み進めず、専門機関や信頼できる人に相談されることをおすすめします。
※この作品はフィクションです。登場人物・団体・事件はすべて架空であり、現実の自殺や暴力を肯定・助長する意図はありません。
ページを閉じる音。 静かすぎて、やけに重く響いた。
「……これらが、“無罪”だとよ」 辰緑が笑った。
だがそれは、笑いではなく、吐き捨てるような音だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃ、手筈通りに。ケース1は美香と望月さんの班と兄さん、ケース2は卓郎と僕の班、ケース3はたけしと九十九さんの班で行う」
一同「了解」
各位が持ち場についた。そして捕まえた何人かを気絶させた。
兄さんが口を開く。
「やりすぎだ。ましてや、関係のないやつを巻き込むのは間違っている。だから今すぐ止めてくれ」
「あの人たちは向き合えるはずだ」
僕は言う。
「兄さん、何を言っているんだ。罪人どもは、何度も更生するチャンスはあったはずだ。なのに、今まで平然と暮らしていた。それが答えだ。そして、そんな人間は、この世界にはいらない。」
「ましてや、今更向き合ったところで命は返ってこない。向き合おうが向き合うまいが、こうなった時点でもう遅いんだよ、そして、被害者にだって親族がいたはずだ。その人たちの気持ちを考えたら、僕はそうは思わない。」
「変なこと考えるなよ。兄さん、兄さんにもおしゃれな首輪がついてるじゃないか?」
ケース1
「兄ちゃん、この人数だ。長いかもな。覚悟しな。」
「……はい」
「まずはこいつらをこの椅子に座らせろ。親族は横の鉄の椅子に座らせろ」
「これは?」
「”ガロット”という拷問器具だ。」
「そこにある金具を首にはめろ」
「よし、準備完了だ、あとはこのハンドルを回すだけ、死なない程度に調整するのには腕がいるんだ、だから兄ちゃん見てな。」
「金具を締めれば締めるほど、首が締まる。罪人たちは、低酸素状態が続き、死をより身近に感じられる、こいつらにはピッタリだろ」
「被害者はプレス機が予期せず再起動。被害者は機械に挟まれ死亡した。だから、こいつらにも味わってもらうが、さらなる苦しみを与える。それが筋だろ、なあ兄ちゃん?」
「……」
「おい、起きろ、ゴミども」
水をかけた。
そして、始まった。
班員の一人が言う。
「親族は総勢15人、妻に子に孫ね。」
「あと言い忘れていた、足をあげておいたほうが良いぞ、お前の下にあるスイッチがオンになると
お前の親族が拘束されている部屋の天井から鉄骨が降ってきて、文字通り、粉々に押しつぶされる。」
「貴様」
「じゃあ、お前たちは足を離せ」
「了解」
「じゃ、まず足以外の骨を壊すとするか。終わったら爪を一つずつゆっくり剥がせ」
「了解」
「ああああああああああああああああああっ!!」
空気を震わせる絶叫が、建物全体を揺らした。
「ぎゃーぎゃー喚くな。次騒いだら舌を切る。」
「じゃ、お次は、少しずつ肉を削ぎますか。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「うるさいから、舌も切っておくか。」
「あああああああああああああああっ!!!!」
「じゃあ、始めようか、酸欠の中どこまで耐えられるかを」
「証拠不十分。責任の所在不明。合法の範囲内――」 指先で机を軽く叩く。「便利な言葉だよな」
しばらくして、鉄骨が降り注いだことは言うまでもない。
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!」
声にならない声を発する。
ケース2
「行くぞ」
「まず、ゴミどもを処刑台に縛りつけ寝かせろ。ゆっくり丁寧で良い、こいつらは気絶している。万が一、起き上がったらもう一度、スタンガンを使えば良い」
「その前に金属バットを持ってきてくれ。対象を無力化する」
「腰に気をつけろよ、お前の下にあるスイッチは、お前の家族に繋がっている。オンになれば電気椅子が作動し、28人みんな一緒に夢の国へ行ける、良かったな!」
「じゃあ、お前たち手を離せ」
「了解」
金属バットを打ちつけた。 そして、電気椅子は作動した。
「パパー、きゃあああああああああああああああああああああ!」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「何やら、喚いてるようだが、まだそんな余裕があるのか」
何度も打ちつけた。
「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「こっちも大変なんだ。お前らごときを殺さないように加減するのに」
「さてと、これで良いだろう」
「こいつらは教授だから、腸裂きの刑だな」
「最初は脳みそでも抉るかと思っていたが、抉ってしまっては苦しみを味わえないだろ、だから本来の腹裂きの刑に少し手を加えよう」
一同:「了解」
少しして、
「この中に、医者が居たな、大動脈を切らないように肛門からゆっくり腸を出せ、いいな、これは被害者のためだ、まだ死なすな」
「了解」
「あ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「うるせえな、喉でも潰すか」
「あああああああああああああああ、んんんんんんんんんんっ!!!!」
ケース3
「こっちは、割と簡単です。おそらく3つのケースの中で一番処刑時間が長いです。まずはいつも通り、骨を破壊しておきましょう。」
「”ジベット”を使います。」
「ジベット?」
「かつてイギリスなどで用いられた、当人を器具で固定し、吊るし晒すための拘束具です。今まで匿名だったのだから、最後くらい、堂々とさせてあげよう」
「そして、あいつらの目の前に水入りバケツを置いておけ」
「これで、あいつらは目の前で親族が死ぬのを指をくわえて見ていることしかできない」
少しして、
「完了しました」
「これで餓死するのを待つだけです」
「次にこいつらの親族のアキレス腱を切っておけ、そして、灯油をぶっかけろ」
「こいつらに見せるように配置しろ、こいつらに死に顔を見せつけろ」
班員の一人が言う。
「親族だけで総勢12人、妻に子に孫か、可哀想に、運が悪かったな。
恨むなら、あいつを恨みな、あいつらの血族というだけで罪なんだ。血族ごと処刑するのは扶蘇や豊臣 秀頼のように昔からの通例なのだから」
「準備完了しました、カメラもばっちりです。」
医者が言う。
「一旦、止めます。」
「では、着火しろ」
「了解」
「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ぅあぁぁぁぁぁぁ……っ!!」
「炎上させるのは簡単だが、鎮火するには時間がかかる。因果応報でしょ?」
少しして、
「死んだか、まだ熱いから気をつけろ」
「そして臓器を取り出せ」
「そしたら、こちらにもってこい」
班員の一人が僕に耳を貸す。
「親族は一律で、すりつぶしたところを動画に撮影し点滴に入れろ」
「了解」
しばらくして、
「調理完了しました。」
「確認だが、ちゃんと動画は撮ったか?」
「はい」
「各々に点滴を挿せ」
「了解」
撮影した動画を見せながら、針を刺そうとしたが、罪人たちに激しく抵抗された。しかし、虚しく全ての点滴液は身体の中に入っていく。
「ぅぁぁぁぁっ……はぁっ……ぁぁぁぁぁぁ!!」
「ああああああっ……はっ……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ぁぁぁっ……っは……ああああぁぁっ!!」
「こいつらに、何もいらないだろ。次は……」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「うああああああああぁぁぁぁぁっ!!」
全てが入り終わったことを確認し、僕は告げた。
「もう、そこまでで良い」
「あとは、野晒しで、動画だけ再生して死ぬのを待とう」
医者は言う。
「わかりました、各々、延命処置は要りますか?」
「もちろん、延命しろ、反対にまだ元気なら、自由に遊んで良いぞ」
「そして、適当なところで、奴らから光を消せ」
「了解、あとはお任せを」
「頼んだ」
兄さんは僕に問いかける。
「これがお前の本当にやりたいことなのか?」
すかさず、僕は語った。
「ははは、愚問だな。忘れたのか、兄さん、僕たちは、自警団左衛門。正直者が馬鹿を見ない世界を作る。そのために悪を根絶する、そうだろう?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつもご愛読賜りまして、誠にありがとうございます。
重く深いテーマに向き合いながらも、登場人物たちの物語はなお続いております。
彼らの心の揺れや選択の行く末を、これからも温かく見守っていただけますと幸いに存じます。
一歩ずつ前へ進む姿を、読者の皆様と共に感じられますことを心より願っております。
次回も変わらぬご厚情を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
次回更新日:8月23日(日)18時,22時(社会情勢によって変動。)
19/25




