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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第九七話 戦利品     

今晩は。

投稿です。


 歓声が止まない!

 驚いたのはバンブ。


(え?皆の家壊したのに、街とか道路とかインフラ整備大変だよ?なんで誉めてくれるの!?)


 自分達の偉業にイマイチぴんとこないバンブ。

 それはレインもユトランも同じである。

 ただ、塔に残され、やっとの思いで降りてきたロックは予想していた。


「街並み……変わってるなぁ……おい、レッド、ブルー、グリーン、動けるか?いや、返事できるか?」


【……動けません】

【腕だけなら……】

【……】


「屋敷からイエロー持ってくるか……しかし街がボロボロだなぁ、騎士団や警備隊が外出禁止とか避難を徹底させていたはず、怪我人は少ないと思うが……ん?」


 ザッ、ザッ。

 規則正しい足音。


「ゴーレム・マスター、ロックさまですね」


 ブンドル騎士団を引連れた屈強な騎士。


(誰だコイツ?どこかで見た気が……!)


 明らかに一人だけ鎧のデザインが異なる先頭の騎士。


「……皇帝騎士団の№2が何故ここにいる?」

「主のご命令でね」

「ははっ、バンブ喜べ!国が動いたぞ、やったなぁ、お前さん英雄だぞ!」

「英雄?ロックさま、あなたさまもですよ」

「はい?俺は協力者、英雄の器じゃねぇよ」

「しかしクライマーズ198でしょう?王の魔法陣があちらに展開しています、ご報告を」

「あいよ、レッド、ちょっと行ってくる」


【行ってらっしゃいませ、クライマーズ198】


「おいおい、どこで覚えた?で、怪我人や死者は?」


 先頭の騎士に尋ねるロック。

 どうやら知人のようである。


「死者はいません、怪我人はいますが軽傷です」

「そうか……あの装備の山は何だ?塔から吐き出されているようだが」


 ドドドッ、と音を立て、塔から無造作に吐き出される装備品の数々!


「な!?なんだ!?」

「未回収の装備品ではないか、とファントムさまが言われていました」

「変な魔力に包まれていないか?」

「はい、我々は触れません、解除出来るのはクライマーズ198のメンバーだけではないかと」


 全体的に紫色に光っている装備品。

 第三者が近づくと、赤に変わる。まるで近づくなと警告しているようである。


「それもファントムが言っていたのか?」

「はい」


(あいつ何者なんだ、バン以上に塔に詳しくないか?)


 ロックはファントムに対して警戒ポイントを1上げた。


 そしてそのファントムは、バンブを目の前にしてクールに振舞っていた。


「目録をいいか?」


 乾いた感情の無い声。

 横に控えていたギルド・マスターのデテイがぴくっ、と動く。

 目録と聞いて、周囲がざわめく。

 ギルマスは相当緊張しているようで、そのデカい図体に似合わず目録を持つ手が震えていた。


「ギルド・マスター、読み上げるだけでいい」

「まてファントム、なぜギルマスがここにいる?」

「それはだなバンブ、塔から得たアイテムを管理してもらおうと私が雇った。お前も一緒に行動しているだろう?この者は信用できる人物と判断した」


 バンブを見据えたまま、ファントムが冷たく言う。

 そしてギルマスに合図する。


「……青き飛竜の鱗283枚、飛竜7匹、飛竜型ゴーレム2機、紅鞘の剣一振り、クライマーズ装備品多数、以上」

「飛竜が7匹?そんなに倒していないが?」


 バンブが疑問を口にする。

 答えたのはファントムだ。


「オリオンの塔の飛竜が、青き飛竜の鱗に当り落ちている」

「え゛?」


(それって、僕達が倒したことになるの!?……なるのかな?)


 ……ひ、飛竜7匹!?……

 ……なんだよ飛竜のゴーレムって……

 ……あ、それ見た!すんげぇカッコよかったぞ……

 ……すげぇなぁクライマーズ198!……

 ……憧れるぜ……


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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