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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第九四話 7日目・ドリオンの塔 お家にGO!     

今晩は。

投稿です。


 どのくらい気を失っていただろうか?

 レインは痛さを覚える。


(痛い……胸が痛い……)


 誰だろう?ロックか?いやロックはもっと優しかった。


(そんなに掴むな!胸はデリケートなんだ!女の扱い方を知らぬヤツだな!)


 ……レ…イン……レイン!……


(うるさい誰だ!もっと静かに……優しく……!?)


 パチ。と目が開くレイン。

 再開される死霊の悲鳴!

 迫り来る大地!

 全てを思い出すレイン!


「あひゃあああああああん!」


 あ、死んだ。

 レインは確信した。


「おねぇちゃんっ!おねぇちゃん!レインおねぇちゃん!」


 ユトランと目が合った。


「え?」


 ユトランはレインの腰を抱いていた。

 辛うじて見えるユトランのお顔。


(んじゃこの手は誰だ!?)


「バンお兄ちゃん!レインおねぇちゃん目覚めた!」

「レイン!魔力を開放しろ!お前、呪いを受けているぞ!」

「え゛!?」

「生き霊だ!凄い呪詛を受けているっ!」

「と、突然なんだ!?何を言っている!?」

「いいから魔力を開放しろ!」


 風をイメージし、門が開く姿をイメージする。

 門の奥から風が流れ出す!

 一気に減速する落下速度!


「あ、バンお兄ちゃん!大丈夫かも!」

「このまま屋敷まで滑空する!レイン!屋敷まで流れるイメージだ!」

「お、おう!わかった!……ん?」


 ここで気がつくレイン。


「あ、翼が折れている!?」

「この翼、簡単には折れないんだけどな。レイン団長、不運続きだろ?」

「ん?ああ、そうだな」

「剣はどうした?破滅の剣は?」

「え?あっ!?」


 どうやら落としたようである。


「……ない」

「まぁ、あとで回収するさ」

「呪詛か……私は魔力的に監視されているのか?」

「そう思っていい、レイン団長が弱気になると相手の力が強くなって不幸が訪れる。落ちているとき、祈っただろ?」

「ああ」

「相手はその波動を読み取り、今だ、と判断して力を強めたのさ」

「つけ込まれたのか?その結果がこれか?翼は折れ、剣は落とすと?」

「ユトランが結界を張ったから、大丈夫とは思うけど。どう?ユトラン?まだ呪詛は続いてる?」

「だいぶ弱くなったみたい」


(誰が監視している?誰が私を呪っているのだ?)


 想い当たることが、山ほどあるレイン団長。

 常日頃の行いが悪すぎるので、特定が難しいのだ。

 敵味方問わず押し倒し、弄ぶ。

 恨みは山ほど、天井知らずである。


「ユトランがいたからいいけど、これを機に反省した方がよくないか?」

「……考えておく」


 とか言いながら、先程レイン団長は誓っている。

 もう悪いことはしませんと。

 そして現状を把握し始めるレイン。

 ユトランが腰にしがみつき、翼を広げている。

 バンブが背中から腕を回し胸を掴んでいるようだ。


(ユトランとバンブに挟まれた状態か……しかしこれは……)


「バンブ、すまんがもう少し、下の方を支えてくれないか」

「え?」

「助けてもらっているのに、言いにくいが胸を掴まれると、痛いんだ」

「!!!!!!!」←バンブ。

「!!!!!!!」←ユトラン。

「ご、ごめんなさいっ!咄嗟に掴んだから!」

「バババババババンお兄ちゃん!?」


 ガクンと下がる3人。


「おわっ」

「きゃっ!?」

「あひゃあああああああん!」


 悲鳴の後、謝るレイン。


「す、すまん、動揺させたようだな」

「……バンお兄ちゃん、あとでお話しがあるんだけど」


 うわぁ何のお話しだろ?

 じんわりと汗が流れるバンブ。


「……!」

「どうしたの?」

「いや、街並みが変わっている」

「え?」

「……塔の周辺と、西区から東区にかけて、街が瓦礫になっている」

「えええええええええええっ!?」


 それは青い飛竜達と戦ってできた傷痕。


「これは……」


 レインが呟く。

 これは賠償問題や保証、大変なことになるぞ、という言葉を飲込むレイン団長。


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは 第九五話 7日目・ドリオンの塔 お家で待つ者 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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