第九三話 7日目・ドリオンの塔 大地が近い
今晩は。
投稿です。
サブタイトル変わりました。
さてどうするレイン?
よりにもよって妻だと!?
なんだこいつら覗き見していたのか!?
いや、今はこの場をどう凌ぐかだ!
レインは考える!
(妻だと!?では妻と認めるか?私はロックの妻ですと……そ、それはできん!)
妻じゃないからだ。
(では何と言う?ロックが……酔った私を、私を強引に……私は抵抗できず彼が……ウソはダメだな、どちらかというと強引に迫ったのは私の方だ……)
キリキリ。
ウインチの音が近づいてくる。
見上げると、ブルーが降りてきた!
次はグリーン、そしてロックである!
(妻とは言えん!ではあかの他人か?いや、他人とは言い難し!)
ここでバンブがトンデモないことを言い出した。
「じつはこの二人、ロックさんとレイン団長はこっそり付き合っているんだよ」
「えええええっ!?そ、そうなの!?バンお兄ちゃん!」
「ああ、こっそりだから、見て見ぬ振り、知らないフリをするんだよ」
「わ、分かった!ユトラン、知らないフリをするね!」
ネコの目みたいに、まん丸だったユトランの目が、今度はキラキラと光り出す!
さてこちらはレイン団長、助かったのか、そうでないのかイマイチ判断ができない。
(いや、これは助かったと判断すべきだ)
降りてきたブルーのワイヤーを外すバンブ。
次はグリーンで最後がロックである。
ロックは最上階でグリーンのウインチを外す。
そしてウインチを城壁に固定してグリーンを降ろす。
最上階に残ったロックとウインチ。
ウインチのワイヤー先端を城壁に固定し、ウインチを操作するロック。
50m下の防御壁までロックとウインチが降りてきたが、ここでトラブルが発生した!
ベキベキッガラガラガッ!
防御壁がバンブ達の重さに耐えられなかったのだ!
「レッド!ブルー!グリーン!緊急回避、防御姿勢!メモリ保護最優先っ!」
【【【イエス、マスター】】】
「ユトランッ!飛ぶぞ!」
「はいっ!バンお兄ちゃんっ!」
二人は大空へ向けてジャンプし、躊躇うことなくボタンを押す!
バシュ!
翼が広がり風の魔法を発動させる!
魔力が強すぎたのか、ユトランはかなり上昇する!
「ひゃああああっ!?」
バンブの方は慌てることなく、周囲を観察している。
ぶつかり合いながら落ちていく3機のグリガンゲナン。
装甲や各部品を撒き散らしながら、落下していく!
そして後を追うように落下していくモノがあった。
「あ、団長!」
「あひゃああああああああああん」
とても団員には聞かせられない、悲鳴を吐き出しながら落ちていくレイン団長。
ユトランは上昇し続け、レイン団長は落ちていく。
さてバンブ、どうする?
バンブは急上昇し、ユトランに追いつく!
「ユトラン!落ちつけ!」
ユトランの正面に現れるバンブ。
「バ、バ、バ、バンお兄ちゃん!」
そのまま近づき、ユトランの脇に両手を回す。
「え!?」
「ウイングを納めろ、このまま僕が抱っこする」
「ええええええええっ!?」
「魔力操作に集中してくれ!レイン団長を助けに行くぞ!」
「は、は、はいっ!」
ユトランは翼を納めるとバンブに抱きしめられる!
(はうううううううううっ!し、心臓がもたないよう!)
そしてクルリと身体を回され、お姫様抱っこ状態になる!
(はうううううううううっ!し、心臓がもたないよう!)
そして始まる本格高速詠唱!
(はううう、息、臭くないかしら?汗はどうだろう?わ、私、バンお兄ちゃんにだっこされいるううううっ!重くないかなぁ?)
一方こちらは落ちていくレイン団長。
「あひゃあああああああん!バンブの嘘つきいいいいいいっ!」
確かに言ったのだ!
フォローすると!
「かーみーさーまーもう悪いことはしませんっ!無理に押し倒すこともしません!****や****もしません!****もがまんしますぅうううう!だから助けてくださああああいいいいいいっ!」
耳に響く落下の風音!
それは死霊の悲鳴のように聞こえる!
「うひゃいいいいいいいん!反省しますうううっ誰か助けてええええっ!」
地上がもの凄い速さで近づいてくる!
(あ、この速さで地面にぶつかったら、割れた水風船みたいになって、何も残らないのでは?)
地上でバラバラになって重なっているグリガンゲナン達。
その固まりが、くっきりと見え始めた。
(あ、大地が近い)
そう思った瞬間、レインは失禁し意識を失った。
次回サブタイトルは未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




