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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第九三話 7日目・ドリオンの塔 大地が近い     

今晩は。

投稿です。

サブタイトル変わりました。


 さてどうするレイン?


 よりにもよって妻だと!?

 なんだこいつら覗(のぞ)き見していたのか!?

 いや、今はこの場をどう凌(しの)ぐかだ!


 レインは考える!


(妻だと!?では妻と認めるか?私はロックの妻ですと……そ、それはできん!)


 妻じゃないからだ。


(では何と言う?ロックが……酔った私を、私を強引に……私は抵抗できず彼が……ウソはダメだな、どちらかというと強引に迫ったのは私の方だ……)


 キリキリ。


 ウインチの音が近づいてくる。

 見上げると、ブルーが降りてきた!

 次はグリーン、そしてロックである!


(妻とは言えん!ではあかの他人か?いや、他人とは言い難し!)


 ここでバンブがトンデモないことを言い出した。


「じつはこの二人、ロックさんとレイン団長はこっそり付き合っているんだよ」

「えええええっ!?そ、そうなの!?バンお兄ちゃん!」

「ああ、こっそりだから、見て見ぬ振り、知らないフリをするんだよ」

「わ、分かった!ユトラン、知らないフリをするね!」


 ネコの目みたいに、まん丸だったユトランの目が、今度はキラキラと光り出す!

 さてこちらはレイン団長、助かったのか、そうでないのかイマイチ判断ができない。


(いや、これは助かったと判断すべきだ)


 降りてきたブルーのワイヤーを外すバンブ。

 次はグリーンで最後がロックである。

 ロックは最上階でグリーンのウインチを外す。

 そしてウインチを城壁に固定してグリーンを降ろす。

 最上階に残ったロックとウインチ。

 ウインチのワイヤー先端を城壁に固定し、ウインチを操作するロック。

 50m下の防御壁までロックとウインチが降りてきたが、ここでトラブルが発生した!


 ベキベキッガラガラガッ!


 防御壁がバンブ達の重さに耐えられなかったのだ!


「レッド!ブルー!グリーン!緊急回避、防御姿勢!メモリ保護最優先っ!」


【【【イエス、マスター】】】


「ユトランッ!飛ぶぞ!」

「はいっ!バンお兄ちゃんっ!」


 二人は大空へ向けてジャンプし、躊躇うことなくボタンを押す!


 バシュ!


 翼が広がり風の魔法を発動させる!

 魔力が強すぎたのか、ユトランはかなり上昇する!


「ひゃああああっ!?」


 バンブの方は慌てることなく、周囲を観察している。

 ぶつかり合いながら落ちていく3機のグリガンゲナン。

 装甲や各部品を撒き散らしながら、落下していく!

 そして後を追うように落下していくモノがあった。


「あ、団長!」

「あひゃああああああああああん」


 とても団員には聞かせられない、悲鳴を吐き出しながら落ちていくレイン団長。

 ユトランは上昇し続け、レイン団長は落ちていく。


 さてバンブ、どうする?


 バンブは急上昇し、ユトランに追いつく!


「ユトラン!落ちつけ!」


 ユトランの正面に現れるバンブ。


「バ、バ、バ、バンお兄ちゃん!」


 そのまま近づき、ユトランの脇に両手を回す。


「え!?」

「ウイングを納めろ、このまま僕が抱っこする」

「ええええええええっ!?」

「魔力操作に集中してくれ!レイン団長を助けに行くぞ!」

「は、は、はいっ!」


 ユトランは翼を納めるとバンブに抱きしめられる!


(はうううううううううっ!し、心臓がもたないよう!)


 そしてクルリと身体を回され、お姫様抱っこ状態になる!


(はうううううううううっ!し、心臓がもたないよう!)


 そして始まる本格高速詠唱!


(はううう、息、臭くないかしら?汗はどうだろう?わ、私、バンお兄ちゃんにだっこされいるううううっ!重くないかなぁ?)


 一方こちらは落ちていくレイン団長。


「あひゃあああああああん!バンブの嘘つきいいいいいいっ!」


 確かに言ったのだ!

 フォローすると!


「かーみーさーまーもう悪いことはしませんっ!無理に押し倒すこともしません!****や****もしません!****もがまんしますぅうううう!だから助けてくださああああいいいいいいっ!」


 耳に響く落下の風音!

 それは死霊の悲鳴のように聞こえる!


「うひゃいいいいいいいん!反省しますうううっ誰か助けてええええっ!」


 地上がもの凄い速さで近づいてくる!


(あ、この速さで地面にぶつかったら、割れた水風船みたいになって、何も残らないのでは?)


 地上でバラバラになって重なっているグリガンゲナン達。

 その固まりが、くっきりと見え始めた。


(あ、大地が近い)


 そう思った瞬間、レインは失禁し意識を失った。

次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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