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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第八九話 7日目・ドリオンの塔 説明します、その前に     

今晩は。

投稿です。


 現れたのは祭壇らしきものだ。

 粉塵の中から現れる4つの影。

 それは剣を奉ってある祭壇がひとつ、弓を奉ってある祭壇がひとつ、何も無い祭壇がひとつ、それと最後は人影であった。

 瞬時に戦闘態勢になるバンブ、レイン、ユトラン。


(ロック、お前は下がれ)

(しかしレイン)

(邪魔なんだよ)


 悔しいが、ロックでは対応できないのだ。


(バン、ユト、私の後にまわれ、盾役は任せろ)


 そう言って、レインは素早くユトランの前に立つ。

 レインにとってユトランは保護対象優先順位一位、なのだ。

 バンブは槍を構えて動かない。


「待て、戦う気はない」


 それは先程の青い飛竜の声であった。


「飛竜?」

「ああ、こちらが本体だ、汝ら達の勝ちだ、もうこの階での戦闘は終わりだ」


 現れたのは、エルフ耳の竜人?であった。

 ゆったりとした青い衣を纏い、金色の帯で衣を締めていた。

 お顔は人族にそっくりだが、角と小さな鱗がビッシリとある。


「そこな少年、汝はラインハトルの書を読んでいるだろう?」

「!」

「なら、ここの宝物も知っているはず、いや知らないはずが無い、その槍が証明している」


(おい、ロック!証明とはなんだ?)

(俺が知るか!)


「青い飛竜、僕は何人目?」


 唐突にバンブが質問する。


「汝は二人目だ、この塔を制覇した者、我を倒した者は汝で二人目だ」

「!……みんな、バトルは終わりだ、飛竜の話を聞こう」


 あっさりと構えを解くユトラン。

 バンブが終わりと言ったら、終わりなのだ。

 レインはまだ半信半疑のようである。


(ロックさん)

(なんだバンブ?)

(ルンルンやロボウは?)

(ブルーのセンサーに反応があった、無事のようだが)


 ふっ、とバンブの肩に現れる小さなお姉さん。


 (お爺ちゃんもルンルンも怪我しているけど、至って元気よ)

 

「そうか……飛竜、話しを進めようか」


 だが、なかなか落ち着かない青い飛竜。


「まぁ、その……話しの前に、あのカボチャの王を還してくれないか、落ち着いて話ができん。それとこの者達も引かせてくれ」


 竜人の周りには、槍や刀を手にした小さなおじさん達が集まっていた。


 ……むっほむっほ……

 ……こやつ、本気ではなかった…

 ……むっほむっほ、侮れん……


「いや、我は本気だったぞ」


 ……違う、お前の実力はこんなモノではない……

 ……むっほむっほ、そうだ!そうだ!……


「ふふっ、ここはドリオンの塔198階、我はレベル198の能力をフルに使って戦ったぞ」


 ここでバンブが考えた。


(小さなおじさん達は青い飛竜の実力を見切っている、どういうことだ?)


「私はブンドル騎士団、騎士団長のレインだ、青い飛竜殿は階層以上の力を使えない、ということか?」

「!」


 驚くバンブ。さすがは騎士団長か?


「……ふふ、その通り、この階では198以上の力は使えない……その、レイン殿、目のやり場に困る、何か羽織ってくれないか?」


 ツン、と上を向いたレインの豊かな胸。

 バンブが反射的に見ようとすると、ユトランが立ち塞がった。


「……ユトランだけを見て!」


 ユトラン、珍しく怖い眼である。


「……はい」


 ちょっと、いやかなり圧倒されるバンブ。

 気を取り直しバンブはトン、と魔槍で床を突いた。


「パンプキンパンプキンありがとう、お陰で皆助かった、お家も森も消えなかった、そして塔も制覇できた!パンプキンパンプキンありがとう!」


 その言葉を聞き、ゴゴゴゴゴゴゴッ!と大地に沈み始める巨大なカボチャ。

 くり抜かれた目と口がニッコリとしているように見える。


 ……むっほむっほ、ではワシらは修理するとしよう……

 ……合体は次の機会じゃな……

 ……むっほむっほ……

 ……グリーンは比較的軽傷じゃな……

 ……レッドは重傷じゃ、まずはコイツからか……


 ところ構わずグリガンゲナンの修理を始める小さなおじさん達。


「……ふっ、これでようやく息ができる、さて挑戦者達よ褒美を取らす、我が名は飛竜ドリオン、汝ら名乗れ!」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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