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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第九十話 7日目・ドリオンの塔 3つの宝     

今晩は。

投稿です。


 半壊した屋敷の中では、ルンルンがロボウを介抱していた。


「おい、ロボウ!まだ死ぬな!」

「……ひひ、ひゃひゃひゃ……さ、最後に一花咲かせた……もうここまででよい……」

「おいおい、そこまで傷は深くないぞ?」


 ニヤけるルンルン。


「え?そうなの?」


 深いと思っていたロボウ。


「思い込みで死ぬヤツもいるが、この程度の傷で死んでもらってもなぁ、バン様が呆れるぜ」

「……それは不本意だ……!?」


 ごっくん。


「ん?ロボウ?今何か飲み込んだろ!?」


 そう、何か小さいモノが飛んできてロボウの口に入ったのだ!


「ゴホゴホッ!?」


 目の前に現れる小さなカボチャ、二玉。


「え?」


 我が眼を疑うルンルン。


「なんでカボチャが?」


 目と口はきれいにくり抜かれている、ハロウィンのあのカボチャである。


 ……ご老体、見事な戦い振りであった……

 

「「!?」」


 ……天晴れ見事なり、我が種でも食って元気になられよ……


 衰弱していたロボウは顔色は、ドス黒い死相からガラリと変わった!そしてコクピット内で受けた傷が癒えていく。

 もう一玉のカボチャはスルスルとツタを伸ばし、ルンルンの頭を撫でる。


 ……よしよし、人族に生みだされた身でありながら、よくバンブを守りましたねぇ、恨むこと無く、拗ねること無く、地下の世界からお前達の行動は見ています……


「「え?」」


 ……これからもバンブのことを頼みますよ……


 二人は同時に思った。


((誰だ?このカボチャ!?))


 ころころと転がり、暗闇に消えていくカボチャ二玉。

 後にはいくつかの種が残っていた。


「ルンルン、今のは?」

「バン様に聞いて見るか」


 さてそのバンブ、青い飛竜ドリオン相手に名前を名乗っていた。


「チキンキャロット家当主殿、バンブだ」

「白魔道士ユトランです」

「ブンドル騎士団、団長のレイン」

「俺はゴーレムマスターのロック」


 じっと4人を見るドリオン。


「ロック殿はクライマーズ198を名乗ってもよいが、褒美の武器は扱えぬ」


 要は力量不足なのである。


「俺はかまわないぜ、バトルは苦手でね」

「では、ここに3つの武器があった、今は2つしかない。これを授ける」


(おい、バンブ、私がもらっていいのか?何が何だか分からないんだが?ここ、ホントにドリオンの塔か?)

(横を見なよ、オリオンの塔だろ、それに周りは?ほら地平線が見える、ここは間違いなくドリオンの塔だよ)

(……なんで私はここにいるんだ?)

(こっちが聞きたいよ!)


「では目録だ、一つ『殺さずの弓』、二つ『破滅の剣』、三つ『無情の槍』である、ただ無情の槍はもうバンブ殿が所有しているから実際は二つだ」


「「「!」」」


 バンブ以外3名は驚きの眼でバンブを見る。

 無表情のバンブ、その顔からは何の感情も読み取れない。


「そう、この槍は……魔槍はドリオンの塔三宝の一つだよ、僕の父が探し求めていた槍だ、レイン団長には感謝しかない」


「その『無情の槍』は数千年前、我を倒した戦士が地上へ持ち帰った物だ、よもやまだ存在していたとは……さて最初は『殺さずの弓』だ。この弓から放たれた矢は、心臓に当たっても、他のどの急所に当たっても相手は死なない」


「え?」


 驚くユトラン。


「それは……使えるのですか?」

「使い手次第だ。これは白魔道士ユトランに授ける」

「!!!!!!!!」


 驚くユトラン。


「えええっ!?ユ、ユトランにくれるのですか!?」

「次は『破滅の剣』だ。この剣はとにかく斬れる剣だ、そしてこの剣に斬られると、一瞬止まる」

「止まるとは?」


 そう質問したのはレイン団長だ。


「文字通り止まるのだ、状態異常の麻痺が一番近いか」

「それがなぜ破滅の剣なのだ?」

「この剣は無敵の剣だ、どのような相手でも擦り傷だけで止まるのだ、剣の使い手次第では一瞬で相手を倒すことが出来る」

「……ああ、そうだな、恐ろしい剣だ」

「そしてこの剣の使い手は破滅すると言われている」

「なぜだ?」

「この剣以外の剣を使うと、戸惑い負ける。この剣の仕様に慣れてしまい間合いが狂うからだ」

「ああ、なんとなく分かるぜ、状態異常に慣れてしまうんだな、迷惑な剣だな……あ、だから『破滅の剣』か」

「これは騎士団長レインに授ける」

「いらん」

「なんと!否定するのか!?」


 ここでロックが入る。


「そんなことは言うな、もらえ、今後役に立つ」

「私の立ち位置はブンドル騎士団の団長だ、クライマーズではない。それにこの剣は危険だ、剣の性能に頼り、剣技がおろそかになる」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

投稿も未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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