第八六話 7日目・ドリオンの塔 召喚
今晩は。
投稿です。
サブタイトル変わりました。
「こっちこいこっちこいパンプキン……!?」
呪文を唱え始めると、即青い飛竜が反応した!
人族の反応速度と飛竜の反応速度、それは圧倒的に飛竜が上である。
まともに戦えば、人族は飛竜に勝てない。
そこで人族は罠を仕掛けたり、より広範囲の武器を考えたりする。
そう、知恵を使って対応してきた。
今は魔力で身体能力を一時的に向上させ、飛竜と対等に戦えるようになっている。
しかし、より上位の竜となると難敵、強敵である。
青い飛竜はボロボロになった身体を再生しながら、身体強化魔法を使った。
更に上昇する青い飛竜の格ステータス!
「我をここまで追い詰めるとは、何千年ぶりか?」
「なんだよ!その再生能力は!それにさらに強化!?」
ここでピンとくる青い飛竜。
「ははぁ、さてはお前、ラインハトルの書を読んだな?」
「え?」
「あの書には、落とし穴がいくつもある」
「なんだって!?」
ユトランのホーリーバーストは次々にヒットするが、平然としている青い飛竜。
「ほれ、屋敷が落ちるぞ!」
(ヤバイ!どちらを選択する!?)
「ひとつ教えてやろう、我の再生能力は追加されたものだ」
「え?追加!?」
「以前の戦いで負けた時、その戦いを元にフィードバックされたものだ」
(能力の追加!?くそっ!選択はどうする?)
選択、それはグリガンゲナンピンクを攻撃している3体のゴーレムの竜か、目の前の青い飛竜か、である。
目的はドリオンの塔制覇である。
(ならば、ロボウとルンルンは見捨てるか?まぁそういう約束だし、それに本家派遣の間者だし)
ドンドンドンドンドンッ!
応戦するピンク、そしてピンクの盾になり、崩れていくイエロー。
「ロボウッ!一匹でも多く当てろ!引きつけろ!」
「あひゃひゃひゃひゃ!戦場で死ねるとは!この老体、感謝しますぞ!バンブ様!」
カチ、カチッ。
「おおっ!弾切れか!」
ユトランの言葉が耳に残る。
お家が。
(ああ、あれは俺達の家だ!借金だらけの忌々しい我が家だ!いい思い出なぞ一つもないっ!……ろくでなしの父親!その父親に尽くして尽くして死んでいった……子供を顧みない母親!)
「くそっ!」
「ユトちゃん!使え!」
デカい陶器の水瓶が、グリガンゲナングリーンから蹴り出される!
「はいっ!」
ヒビが入った水瓶は途中で割れ、ずぶ濡れになるユトラン!
歌声は更に速く力強くなり、バンブ、ユトラン、ロックのステータスが爆上がりする!
「こっちこいこっちこいパンプキン、ちいさなパンプキンやってこい、おもしろいことはじめよう!」
青い飛竜を魔槍で牽制しながら、バンブの足下に浮かび上がる魔法陣。
「パンプキンだと!?」
驚く青い飛竜。
「パンプキンパンプキンどうしよう?皆で作ったゴーレムが壊れてしまった!」
ドオオオオッ!
魔法陣から現れる無数の小さなおじさん達!
……むっほむっほ?これは大変!……
……ワシらの傑作が!……
……しかし修理しようにも……
……あの青いヤツが邪魔じゃなぁ……
「パンプキンパンプキンどうしよう?」
……なんだ?……
……お?むっほむっほ?まだ困りゴトか?……
……どうしたのじゃ……
「ああ、どうしよう!皆のお家が燃えている!パンプキンパンプキン助けておくれ!」
……なんと!……
……みんなのお家が!?……
……それは大変じゃ!……
「パンプキンパンプキンどうしよう?呼んでもいいかな、おじさん達のお父さん!」
……むほほっ?呼んでいいぞ!……
……ぱぴーは最高じゃ……
……むっほむっほ!ああ、きっと応えてくれる!……
青い飛竜と戦いながら、これで屋敷は安全だ、と確信するバンブ。
「パンプキンパンプキンどうしよう?大事なお家が燃えている!パンプキンパンプキン助けておくれ!大きなパンプキンやって来い!……豊穣なる大地の守護者!ジャック・ザ・ランタン!」
ゴオオオオオオオオオオオオッ!
チキンキャロット家を囲む森全体が振えだし、屋敷よりも遙かに大きいカボチャが一玉、大地より現れる!
次回サブタイトルは 第八七話 7日目・ドリオンの塔 おい、説明しろ の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。
今回、『Lily 前世の記憶は邪魔である』が 295位にランクインしました。
この作品は4年程前の作品ですが、まさかランクインするとは思いませんでした。
これも読者皆様のおかげです、ありがとうございます。
ちなみにMAYAKOの最高ランクインは、『泣き虫弱虫魔王さま』197位です。
よろしければ、ご一読を。




