第八二話 7日目・ドリオンの塔 目指せ198階!
今晩は。
投稿です。
騒然となるブンドルの街。
燃えながら落ちてくる飛竜2匹。大地に叩きつけられ、その高価な鱗を撒き散らす!
……竜の鱗だぞ!……
……素材だ!……
……拾え!金になる!……
……バカ者!やめろ!窃盗だぞ!……
……わかりゃしねぇよ!飛竜だぞ!……
警備隊、騎士団ともめ出す強欲なクライマーズ達。
そこに轟音が響く!
ドコオオオオオオオオンッ!
外出禁止中に外に出た報いか、飛竜の鱗に目が眩んだか、塔付近にいた者達の殆どの鼓膜が破られた!
騎士団、警備隊はフル装備で対応出来たが、その他の者達は爆音と振動でその場に倒れた。
打ち出される三連結のグリガンゲナン!
肩と腰に取り付けられた異様な歯車。
その牙のような歯が塔の表面に食い込み、凄い速さで前進する!
ガガガッガガッ!
振動は車軸の特殊ダンパーで本体までは伝わらない、グリガンゲナンのコクピットも3重構造で更に振動をカットしている。
「バンお兄ちゃん、思ったほど揺れないね」
「ああ、来たぞ!第一の壁だ!」
塔から横にはみ出した登塔防止の壁。
その壁がグングン迫って来る!
レッドの肩に装着された銃器が火を噴く。
ドガガガガガッ!
壁の表面を削るだけで破壊できない!
「コウウウウウウッ!」
ユトランが歌うと、コクピットから3m程前にホーリーバーストの聖属性魔力が集結し始める!
「コケッコウッ!」
ドゴオオオオオオオッ!
壁は砕け、次々に落下していく。
「ユトラン、大丈夫?無理はしていない?」
「うん、大丈夫!」
まるでムカデのように這い、塔に登り始める三連結のグリガンゲナン!
正面に見えてくるトラップ、返しなどの障害物は全てユトランの歌声で破壊される!
そのムカデを塔から引き剥がそうと、飛竜が群がり始めた!
「ロックさん!飛竜がくる!螺旋状に登って!ロボウ!援護だ!無理して当てなくていいっ!」
「あひゃひゃひゃ!3匹目!いきますぞっ!」
「……バンお兄ちゃん、ロボウさん、聞こえないみたい」
後方には、発射台を外して館に戻るイエローが見えた。
「バン様!計画通り、あたいは戻るぜ!ロボウを援護する!」
「任せた!」
飛竜からのブレス攻撃は全てバンブの魔法陣に阻まれ、グリガンゲナンに届かない!
……グオオオオオオッ!……
……オオオオオオッ!……
恐ろしい鳴き声を上げ、グリガンゲナンに襲いかかる!
ブレスが無効を気づき、直接攻撃に変えたのだ!
ドンドンドンドンドンッ!
また一匹、高射砲の餌食になる!
グリガンゲナンは塔の表面を駆け上がって行く!
ドリオンの塔表面はボコボコと穴が開き、飛竜との攻防で地上には瓦礫がどんどん積まれていく。
そして近づき過ぎた飛竜はユトランの本格高速詠唱、魔法防御力無視のホーリーバーストに撃ち抜かれる!
「ロックさん!あと何階!?」
「あと7階だ!このまま行くと、頂上まで15秒!スゲぇぞバンブ!マジでここまで来やがった!」
ここでトラブルが発生する!
二度、激しく揺れる三連結のグリガンゲナン!
「なんだ!?」
最初反応したのはロックだ。
設計開発者だけあって、この衝撃はマズい!と判断する
「ロックさん!?今の衝撃は!?」
「やられた!」
「え?」
「飛竜が高射砲の魔力弾をはじいて、グリガンゲナンに当てたんだ!」
「え?」
「それと自分を囮にして、高射砲をコイツに当てやがった!レッドの連結器が壊れた!先に行け!」
コクピット内からは、落下していくブルーとグリーンが見えた。
次回サブタイトルは 第八三話 7日目・ドリオンの塔 198階、到着 の予定です。
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