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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第八二話 7日目・ドリオンの塔 目指せ198階!     

今晩は。

投稿です。


 騒然となるブンドルの街。

 燃えながら落ちてくる飛竜2匹。大地に叩きつけられ、その高価な鱗を撒き散らす!


 ……竜の鱗だぞ!……

 ……素材だ!……

 ……拾え!金になる!……

 ……バカ者!やめろ!窃盗だぞ!……

 ……わかりゃしねぇよ!飛竜だぞ!……


 警備隊、騎士団ともめ出す強欲なクライマーズ達。

 そこに轟音が響く!


 ドコオオオオオオオオンッ!


 外出禁止中に外に出た報いか、飛竜の鱗に目が眩んだか、塔付近にいた者達の殆どの鼓膜が破られた!

 騎士団、警備隊はフル装備で対応出来たが、その他の者達は爆音と振動でその場に倒れた。

 打ち出される三連結のグリガンゲナン!

 肩と腰に取り付けられた異様な歯車。

 その牙のような歯が塔の表面に食い込み、凄い速さで前進する!


 ガガガッガガッ!


 振動は車軸の特殊ダンパーで本体までは伝わらない、グリガンゲナンのコクピットも3重構造で更に振動をカットしている。


「バンお兄ちゃん、思ったほど揺れないね」

「ああ、来たぞ!第一の壁だ!」


 塔から横にはみ出した登塔防止の壁。

 その壁がグングン迫って来る!

 レッドの肩に装着された銃器が火を噴く。


 ドガガガガガッ!


 壁の表面を削るだけで破壊できない!


「コウウウウウウッ!」


 ユトランが歌うと、コクピットから3m程前にホーリーバーストの聖属性魔力が集結し始める!


「コケッコウッ!」


 ドゴオオオオオオオッ!


 壁は砕け、次々に落下していく。


「ユトラン、大丈夫?無理はしていない?」

「うん、大丈夫!」


 まるでムカデのように這い、塔に登り始める三連結のグリガンゲナン!

 正面に見えてくるトラップ、返しなどの障害物は全てユトランの歌声で破壊される!

 そのムカデを塔から引き剥がそうと、飛竜が群がり始めた!


「ロックさん!飛竜がくる!螺旋状に登って!ロボウ!援護だ!無理して当てなくていいっ!」

「あひゃひゃひゃ!3匹目!いきますぞっ!」

「……バンお兄ちゃん、ロボウさん、聞こえないみたい」


 後方には、発射台を外して館に戻るイエローが見えた。


「バン様!計画通り、あたいは戻るぜ!ロボウを援護する!」

「任せた!」


 飛竜からのブレス攻撃は全てバンブの魔法陣に阻まれ、グリガンゲナンに届かない!


 ……グオオオオオオッ!……

 ……オオオオオオッ!……


 恐ろしい鳴き声を上げ、グリガンゲナンに襲いかかる!

 ブレスが無効を気づき、直接攻撃に変えたのだ!


 ドンドンドンドンドンッ!


 また一匹、高射砲の餌食になる!

 グリガンゲナンは塔の表面を駆け上がって行く!

 ドリオンの塔表面はボコボコと穴が開き、飛竜との攻防で地上には瓦礫がどんどん積まれていく。

 そして近づき過ぎた飛竜はユトランの本格高速詠唱、魔法防御力無視のホーリーバーストに撃ち抜かれる!


「ロックさん!あと何階!?」

「あと7階だ!このまま行くと、頂上まで15秒!スゲぇぞバンブ!マジでここまで来やがった!」


 ここでトラブルが発生する!

 二度、激しく揺れる三連結のグリガンゲナン!


「なんだ!?」


 最初反応したのはロックだ。

 設計開発者だけあって、この衝撃はマズい!と判断する


「ロックさん!?今の衝撃は!?」

「やられた!」

「え?」

「飛竜が高射砲の魔力弾をはじいて、グリガンゲナンに当てたんだ!」

「え?」

「それと自分を囮にして、高射砲をコイツに当てやがった!レッドの連結器が壊れた!先に行け!」


 コクピット内からは、落下していくブルーとグリーンが見えた。


次回サブタイトルは 第八三話 7日目・ドリオンの塔 198階、到着 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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