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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第八一話 7日目・ドリオンの塔 アタック     

今晩は。

投稿です。

ちょっと遅れました。


 レッドは小さな駆動音を発し、静かに動き出す。

 バクン、と音を立て胸部のコックピットハッチが開く。

 搭乗姿勢になり、バンブとユトランをその胸に納める。

 コックピットとは言っても、レバーが二本、スイッチらしきモノが数個あるだけだ。

 この世界のゴーレムは、基本音声入力で、戦え、と命令すると自己判断で行動する自律型ゴーレムである。

 グリガンゲナンは自律型でもあり、搭乗者の意識を読み取り行動もする感応型ゴーレムだ。

 明らかにこの世界のゴーレムとは、構造も形態も違う異質のゴーレムである。


「レッド、計画通りドリオンの塔へ向う」

【イエス、マスター】


 今度はガッチョン、ガッチョンと音を立て、ドリオンの塔攻略形態に変わるレッド。

 ブルー、グリーンも形態を変え、改造された電車、グリガンゲナンイエローに積載される。

 ブルーにはロックが乗り、グリーンには大量の湧き水と武器、それとオニギリが詰め込まれている。グリーンは武器庫兼食料庫だ。


「ルンルン、行くよ!」

「了解っ!バン様!」


 発射台を背負った形の巨大ゴーレム、グリガンゲナンイエロー。

 離れのシャッターが開いたが、明らかにイエローの方が大きい!


 バリバリバリッ!


 屋根の一部を破壊し、朝日も元にでる巨大なゴーレム!

 発射台までの高さ20m、全長は発射台が伸びると50mに及ぶとんでもない巨大構造物!

 歩いただけで大地に足跡が刻まれる!

 離れを壊し、森の木々をなぎ倒し進むグリガンゲナン。

 イエローの搭乗者ルンルンが命令する。


「じゃ、計画通り線路で移動だ、線路までの徒歩、あまり森を壊すなよ!」

【アイヨ!】

「……なんでお前だけ言葉使いが違うんだよ!」

【サァ?マズハ線路デ移動デッセ!】


 巨大なボディを線路に乗せ、滑り出すグリガンゲナンイエロー。


「全速でいこう!人が集まると面倒だ!」

【アイヨ!姉サン!】


 ギュウウウウウウウウッ!


 信じられない速さで動き出すグリガンゲナンイエロー!


「バン様、ロック!到着するぜ!」


 オリオン・ドリオンの塔が見えてくる!

 機体共鳴で会話するルンルンとバンブ。

 小さなおじさん達が取り付けた、この世界にない通信技術だ。

 線路を離れ、大地を揺らしながら進み出すイエロー。


「おい、徒歩形態じゃなくてクローラーを出そうぜ」

【オオ、ソウデシタネ姉サン!】


 巨大な脚部と腕が展開し、特殊な陶器のクローラーが出現する!


【クローラー出シマシタゼ!姉サン!コレヨリ約20秒後、連結シタ、レッド、ブルー、グリーンヲ打チ出シマッセ!皆サン、キィツケテェヤ!】


 巨大なゴーレムに驚く街の住人達。

 しかし大通りには誰一人いない。

 騎士団と警備隊が外出を禁止したのだ。

 高速で回転するクローラーの音が街中に響き渡る!


 ……なんだあれは……

 ……おいおい、巨大ゴーレム?……

 ……塔をどうする気だ……

 ……何かの工事か……


 ルンルンはピンクをドリオンの塔にド派手に横付けすると、設置作業を始めた。

 塔や大地に打ち込まれるアンカー!


「……12、11、10、9、8……」

「バンお兄ちゃん、10秒切ったね」

「ああ、行くよユトラン」

「本格高速詠唱、始めるね!」

「ああ、僕も魔法陣を展開する!ロボウ、飛竜は?」

「オリオンの塔か降りてきています、現在7匹ドリオンの塔周囲を飛んでいます」

「7匹と頂上の青い飛竜か、時間だ!今からドリオンの塔を攻略する!」


 ドンドンドンドンドンッ!


 終ることのないような轟音がブンドルの街に響き渡る!

 それはパーティーバンブにより塔攻略の開始の合図!

 離れの屋根を突き破り、上昇する高射砲。

 グリガンゲナンピンクが立ち上がったのだ!

 それは両腕が砲身のゴーレム。

 背中にセットしてある弾倉があっという間に空になる!


 ガチン!


 弾倉は外され、新たな弾倉が背中側に取り付けられた複腕によりセットされる!


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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