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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第七九話 7日目・ドリオンの塔 朝     

今晩は。

投稿です。


「あれぇ?どこ行った?帰ったか?」


 パタパタ。

 スリッパをパタパタ鳴らし、チキンキャロット家当の離れを歩き回るロック。

 最早離れは兵器工場である。


「これ見られるとマズいんだけどなぁ……ま、明日はお披露目だし、いいかな?」


 ナゼか身を隠すレイン。


「激しい女だったなぁ」


 魔動騎機グリガンゲナン・レッドを見上げながら、一人(つぶや)くロック。


(おい、私の評価はその辺にしておけ、恥ずかしいぞ!)


「レッド、不審者は見なかったか?」


(は?なんだロック?ゴーレムに話し掛けているぞ?)


【見掛ケテイマセン】


(!!!!!!!!!!!!!)


 驚き固まるレイン。


(な!?ゴーレムと意思疎通?会話ができるのか!?)


「明日はドリオンの塔攻略だ、よろしくな」


【イエス、マスター】


「帰ったか……んじゃ寝るか、もう少し話したかったかな……」


【マスター、質問ガアリマス】


「お?なんだ?珍しい」


 レッドを見上げるロック。


【先程ノ女性ハ、マスターノ妻デスカ】


(!!!!!!!!!!!!)


 それはまさに石化の呪文だ。

 レインは動かなくなった!


(つ、つつま、つまだとっ!?)


「は?いやいやいや、違うぞ!?」


【子孫繁栄ニ、オ(はげ)ミノヨウデシタガ?】


 絶句するロック。と、グリーンの後に隠れているレイン。


(ななななななんだっ!?このゴーレムは!?見ていたのか!?聞いていたのか!?)


「覗いたのか?」


【イエ、キコエテキマシタ】


「んな時はセンサーを切れ!」


【ノー、ソレハデキマセン、マスターノ安全確保ガ第一デス】


「困ったプログラムだなぁ、そうだなぁ、恋人だ……優しい女で、嫁に来ないかなぁと思っている女性だ」


(え?)


【了解シマシタ、大切ナ女性ナノデスネ?】


「ああ、大事な女性だ」


(は?はああああああああああ!?何を言っているのだ!ロックのヤツは!?それにッこのゴーレムッ!なに覗いているんだ!)


【マスターノ身内トシテ、登録イタシマス】


「明日は見学に来るそうだ、危ないようだったらガードしてくれ」


【イエス、マスター】


「んじゃ俺は寝るぞ、おやすみ」


【ヨイ夢ヲ】


 一連の会話を聞いて愕然とするレイン。


(何を作ったんだ?ロック?バンブは何を考えているんだ?これも国王絡みか?)


 離れの照明が落ち、周囲に闇が訪れる。


「!」


 頭上高く光っている魔動騎機グリガンゲナンの目。

 その目がレインを捉える。


「なぜ黙っていた?私がいることを」


【後学ノタメデス】


「?」


(後学?なんだそりゃ?)


【少シオ話シヲ、イイデショウカ?】


 レインはこのゴーレムに興味を覚える。


「いいぞ?」


【オ名前ヲ教エテ下サイ】


「ナンパか?」


 そんな会話が隣の部屋で行なわれているとは知らず、ロックはレインの残り香に浸っていた。


「……あいつにとっては、遊びか?酒呑んでの間違いか?」


 少し悲しくなるロック。

 酒は呑んでも、遊びで女を抱くことはないロック。


「……次に逢うときは……どうするロック、どうするレイン……」


 そして月が沈み、陽が昇る。


 攻略の日だ。


 隣の部屋が騒がしい?

 ロックは目覚める。


「なんだ?」


 ボリボリと頭を掻きながら、ドアを開けると、フル装備のバンブ、ユトラン、ルンルン、ロボウが待っていた。


「ロックさん、朝ご飯は?」


 バンブが尋ねる。


「わりい、今起きた」

「……」


 その様子をジッ、見ているユトラン。


「ユトラン、どうしたの?」

「バンお兄ちゃん、ロックさん虫にいっぱい刺されているよ!」

「え?」

「ほら!首のところ!痛くない?痒くない?」


 心配する優しい女の子、ユトラン。


 ギクッ!←ロック(え?まさか……!?)。


「えっ!」←ルンルン(おいおい、誰と過ごしたんだ?この香り?レインか!?)。

「えっ!」←ロボウ(は、破廉恥ですぞっ!)。

「えっ!」←バンブ(今から出撃準備なのに、まさか相手はレイン団長じゃないでしょうね!?)。


 ロックの手、足、首、無数の(あざ)があった。

 それはレインが残した痣だ。

 虫刺されではなく、キスマークというヤツだ。


 今回はここまでです。

次回サブタイトル、投稿、未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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