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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第六九話 6日目・ドリオンの塔 ユトラン以外、全員固まる     

今晩は。

投稿です。


 ……団長……

 ……それは……

 ……いい機会では……


「黙れ、帰るぞ」


 団長と団員の会話を聞いて、戸惑い始めるユトラン。

 ルンルンが問い質す。


「まて、レイン、どういうことだ?」


 団員の行動が気になった。

 明日はドリオンの塔の攻略、大事な日だが憂いはない方がいい。


「話しがあるなら、聞こうか」

「私にはない」

「いや、団員さん達だ。我が主バン様に伝えたいことがあるのだろう?」


 ……いや……

 ……それは……


 口籠(くちご)もる団員達。

 明らかに何かを伝えたいのだ。


(バン様のお父上に関することか?ならば聞きたい、どうする?)


 ここでルンルンは情報を少し漏らす。


「レイン、バン様とユトさまは明日、ドリオンの塔へ向われる」

「!?」

「塔は未知だ、ベテランでもあっさりと命を落とす。話したいことがあったら話せ。あたいとしては、心置きなく塔攻略に専念して欲しいからな」


 そう言ってユトランを見るルンルン。


「レイン、あの時話しておけば、とかなったらどうする?」

「おいおい、そこまで上階を目指すのか?」

「それは、分からん、分からないけどさ、話があるなら話せ、後悔はよくない」

「チッ」


 話し始めたのは団員である。


 ……団長は止めたのです……

 ……これ以上借金はするなと……

 ……しかしキャロットさまは……


「借金をし続けたと?」


 ……そこで団長は……

 ……財産の半分をキャロットさまに……


「もういいだろう、帰るぞ」


 そう言ってその場を去ろうとすると、団長の前にバンブが立ちはだかった。


「その話し、詳しく聞こうか」


「!」


「話してくれるよな?ブンドル騎士団」


 ……はい……

 ……キャロットさまはそのお金で……


 だいたい検討が着くバンブ。


「返済ではなく骨董品か、古書を購入したのだな?」


 ……はい……


「あのバカおやじ!レイン騎士団長、いくらです?」


 また借金が増えるのか?うんざりするルンルン。


「ふ、ふん!あの金は渡したのだ、貸したのではない。だから返済は不要だ」

「しかし!」


 相当な金額のはず!


「くどい、金額は言わぬぞ。渡した金以上にお前の父親には世話になった、それにあの金で買った骨董品は、役に立っている」

「!?」


 レインの視線の先には、魔槍があった。


「これか!?」

「錆びて折れた……ボロボロの古代の槍だった。私は当時激怒したが、キャロットの方が見る目があったということか……今となっては懐かしい思い出だ……」

「バンお兄ちゃん!な、仲直りもできたし、温泉入ってもらおう?ね?」

「勤務中だと言っている」

「ならオニギリだけでも!」


 ここでバンブ気がつく。

 ユトラン、えらく引止めるな?


「ユトラン、レイン団長に何か聞きたいことでもあるの?」


 ギクゥ。


「バン様、ユトさま固まったぜ?」


 面白そうにユトランを見るルンルン。


「なんだ?私に聞きたいことか?」


 こくこく。


 頷くユトラン。


「機密事項以外なら、答えられる範囲で話そう、なんだ?」

「……あの……あの……」

「?」

「女同士で擦り合いって、なんですか?」


 今度はユトラン以外、そこにいる全員が固まった。

次回サブタイトルは 第七十話 6日目・ドリオンの塔 ちゅどーん! です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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