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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第六八話 6日目・ドリオンの塔 途中で     

今晩は。

投稿です。


 チキンキャロット家へ向う途中、3人は熱心に話し始めた。


「ユトさま、こいつ屋敷に招待して大丈夫ですか?」

「え?」

「ほれ、こいつクライマーズ70で騎士団ですよ、それもトップ。ユトさま言ったじゃないですか、バン様の許可なくもう喋らないって」

「……そ、そうだったかしら?ユトラン、言ったかなぁ?」

「そうですよ」

「でも、でも、助けてくれました」

「そりゃ騎士団としての義務でしょう。バン様、コイツのこと嫌っていますよ」

「え?そうなのですか?……あ、そうでしょうね……」


 なんか悲しくなるユトラン。

 クライマーズ70、バンブの父親が所属したパーティーメンバーの一人。


「おい、レイン、ここらで気を利かせて立ち去れよ、お前邪魔!」


 バンブと出会えばユトランが板挟みになる。

 明日は大事なドリオンの塔攻略の日だ。

 トラブルはない方がいい。

 まぁ街ではバトルしてかなりトラブったけど。


「まぁそれもそうだなぁ……ここでチキンキャロット家の当主殿と出会うとユトランの立場が危うくなる」


 思うところは同じようである。


「分かってるじゃん!じゃなんで着いてくるんだ?」

「そうだなぁ、義務だ。門前まで送らせてもらおう。あのイカレたリーダーが襲ってくるかもしれん、なぁお前ら?」


 ……しぃません団長……

 ……申し訳ございません……


 手負いのリーダーを逃したと聞いて、とんでもなく怒られた騎士団メンバー。

 それはもう可哀想なくらい言葉の暴力でボコボコにされたのだ。

 ユトランとルンルンを囲むように5名の騎士がトボトボ歩いている。

 みんな、しょんぼりしている。


 そこに現れるバンブ。


 帰りが遅いので、心配になり迎えに来たのだ。


「!」


 すっ、と身を隠す。

 近寄ったのは風下から。

 森が騒がしく感じ、警戒したのだ。


(ブンドル騎士団?団長まで?何があった?)


 誰もバンブに気づかない。

 そして現れる東区の警備隊。


 ……え?ブンドル騎士団?……

 ……おい、団長がいるぞ……

 ……なにかあったのかな?……


「よう、警備ご苦労さん」


 気軽に声をかけるレイン団長。


「東区でクライマーズ48のリーダーが問題を起した」


 ……!……


「逆恨みでね、クライマーズ49白魔道士ユトランの殺害を試みた」


 ……なっ……


「手強くてね、取り逃がした……ブンドル騎士団の失態だ。それでこの二人を屋敷まで護衛してる、異常はなかったか?」


 ……ありません……


 さて、そう聞いたバンブ、ブチ切れそうである。


(ユトランに手を出した!?……ゆるさん……)


 いや、キレた?


「あとは東区警備隊に引き継ぐ、ではブンドル騎士団はここらで去ろう」

「え?帰られるのですか?」


 自然と上目遣いになるユトラン。

 まぁ相手は2mの騎士団長である。


「ん?ああ、私の傷に関しては改めて礼をさせてもらう、今日はここまでだ」

「温泉、入られませんか?」


 名残惜しそうに引止めるユトラン。


「はは、勤務中だ。それに私は当主殿に嫌われている、では」


次回サブタイトルは 第六九話 6日目・ドリオンの塔 ユトラン以外、全員固まる です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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