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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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72/79

第六六話 6日目・ドリオンの塔 休息     

今晩は。

投稿です。

サブタイトル変わりました。

決着、まだ着きませんでした。


 フル装備でレインは走り続ける。

 とんでもない体力である!

 彼女は走り続け、街外れ、森の側の湧き水まで止まらなかった。

 ドシン、と腰を下ろすレイン。


「っぜぇ、ぜぇ、お、お、おい犬ころ!ダイエットしろ!てめぇ重すぎだ!」


 それでも二人を放さない。


「おろせよ!」

「だ、ダメだ!まだ安全確保していないっ!」

「え?」


 驚くユトラン。


「た、たみぃ……民を守は騎士団の務めっ!ぜぇ、ぜぇ」

「民?国王や国じゃないのか?」

「犬ころ!う、うるせぇ!ぜぇ、ぜぇ」


 レインから魔力が流れ始める!

 大地に描かれる魔法陣!


「はぁ……はぁ……ま、魔力感知に異常なし……ぜぇ……よし、水、飲もうぜ!」


 やっと解放するレイン。

 ドサドサ、と二人を降ろす!


「おわっ!?」

「きゃっ!?」


 ガシャン!ガシャン!と鎧を外し始めるレイン。


「なんだこの鎧はっ!おみぃ!暑いっ!うぐっ痛って!」


 籠手に触れ、顔を顰めるレイン。

 一度助けた者は最後まで責任を持つ。

 敵味方問わず、あーんなことやこーんなことをするレインだが、この者、決して気に入った者を見捨てたりしないのだ。


「周りは安全なのか?」

「あん?犬ころ、誰の結界だと思っている?騎士団長の結界だぞ!敵はいない!近寄ればすぐに分かるっ!お前の鼻も安全だと言っているだろ?」


 確かに周囲の匂いは危険を孕んでいない。

 ユトランは湧き水を飲み、最初にしたことはレインの骨折を治すことだった。


「……なぜユトランを助けてくれたのです?」

「こっちのセリフだ白魔道士ユトラン」

「?」

「私の古傷、癒やしただろ?」

「?」

「無数の傷痕、一つも残っていない、どういうことだ?」


 見ろ、といって上着を脱ぐレイン。


「え?え?」


 大きなバストが荒々しく揺れる。


「よく見ろ!どこにも傷がない!」

「?」


 だからなに?という表情のユトラン。

 まぁユトランはレインのバストを真っ赤なお顔で見て、別のことを考えている。


(……え?何を食べたらこんなに大きくなるの?ユトラン、教えてほしいよ!)


「レイン、ユトさまは知らないよ」

「知らない?なんだそれは」


 ユトランはルンルンの異変に気づき、手当を始める。


(……呪いの剣だったなんて……ユトラン、知らなかったよ……)


 呪いを解き始めるユトラン。

 普段、見慣れていたリーダーの剣。

 魔力でコーティングし使っていたが、まさか呪剣だったとは。

 初めて知るユトラン。

 ユトランは解呪に一生懸命で、レインの言葉は耳に入ってこない。


「おい、どういうことだ?」

「ユトさまはネコの置物を治そうとしただけさ、お前の傷痕は副産物、おまけさ」

「!」

「解呪できたよ、ホラーお姉ちゃん!」

「ありがとう、ユトさま」

「クライマーズ49、ユトラン、私には無数の傷痕があった」

「……?」

「それをお前が消したのだ」

「え?そうなの!?」

「そうだよ!」

「ユトラン、知らないよ!」


 知っていて欲しかったレイン。


「……そうか」


 一言漏らすレイン。

 なぜかレインは悲しくなった。


次回サブタイトルは 第六七話 6日目・ドリオンの塔 決着 です。

次回はもう原稿できていますので、投稿するだけです。

お楽しみに。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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