表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/77

第六五話 6日目・ドリオンの塔 ユトランは躊躇わない     

今晩は。

投稿です。


「なかなかの太刀(さば)き」

「騎士団長からお褒めの言葉とは、うれしいね」

「だが荒いな」

「そうかい?」


 スッ、と剣を引き抜くレイン。


「おいおい、騎士団ともめる気はないぜ?俺はユトランとケジメを着けに来ただけなんだが?」

「ケジメ?お前の勝手な言いがかりだろう?ユトランは私のお気に入りでね」

「ほう、女同士で擦り合いかぁ?憶えてるかユトラン?俺とヤッた時は咥え方も知らねぇつまらん女だったよな?」


 ユトランではなく団長が動揺する。


「なんだと?」

「今じゃ騎士団の団長を咥えるとは、たいしたもんだ」


 ニヤニヤ笑いながらユトランを睨むリーダー。


「……ゲスが」


 一瞬の怒りがレインの手元を狂わせる。


 キンッ!


 一撃目はリーダーを押したが、タイミングがずれた!

 二撃、三撃目は押され、後退するレイン。


「あんた、ホントにクライマーズ70か?偽証は重罪だぜ?せいぜい10か20だな!」


 四撃目は切っ先が変化しレインの左籠手にヒットする!


 キイイィッ!


「なっ!?私に当てた!?」


 リーダーの剣は籠手に弾かれ刃毀(はこぼ)れする!


「チッ!さすがは国家騎士団の鎧か?」


 大きく下がるリーダー。


(下がった!今だ!)


 ユトランの目が光る!


 コケッコウ!


 空かさず高速詠唱が唱えられる!

 クライマーズ48に襲いかかるホーリーバースト!


 ドゴオオオオオオオッ!


 直撃である!

 巻き上がる粉塵から飛び出てくるリーダー。


「白魔道士如きが戦士に刃向かうか!」


(ダメージなし!?魔法防御?あ、呪符だ!簡易高速詠唱では効果なし?)


 ちゅん、ちゅん、ちゅん!


 雀のような可愛い鳴き声がユトランの口からこぼれる!

 しかしその効果は凄かった!

 氷の矢の連続攻撃である!


「この程度!」


 ユトランの攻撃を上回るリーダーの動き!

 氷の矢を剣で防ぎ、間合いを詰める!


「なんだこの魔法!所詮クズの白魔道士!」

「そ、その白魔道士の矢に助けられたくせに!」

「はぁ!?なんだと!口答えするのか!」


 レインが剣を振るうが、寸前で回避される!


「はん!左腕、折れているだろ?」


 リーダーの攻撃が、レインによって流れる。

 バランスを崩したのだ!

 ここでユトランはリーダーの足下に氷の矢を撃つ!


 ちゅん、ちゅん、ちゅん!


「!?」


 足下が滑り、バランスを大きく崩すリーダー!


(よし!今だ!本格高速詠唱っ!)


 歌声が流れ始める!

 バランスを崩しながらも距離を詰めるリーダー。


「あん?子守歌か?余裕だなぁ!この距離!ハズさねぇ!斬れる、俺の恨みっ思い知れっ!」


 目は血走り、狂気の笑顔でユトランに斬りつけるリーダー!

 外さないと確信したのはユトランも同じである。

 そして防御力無視のホーリーバーストが炸裂する!

 地面が大きく(えぐ)れ、吹飛ぶ!


「なっ!?呪符が効かない!?」


 ユトランはそのまま走り出し、ルンルンの手を掴む!


「ホラーお姉ちゃん!走って!ユトラン、もう魔力がないの!」


 ユトランを抱き上げ、走り出そうとするが、ダメージが大きい。


(なぜだ!?回復が遅すぎる!あの剣、魔剣か!?)


 ひょい!


 ユトランを右腕に、ルンルンを左肩に乗せると、全速力で走り出すレイン!


「撤退っ!後は部下に!騎士団が対応する!犬ころ!あの剣は魔剣だ!」


 フル装備で全力疾走するレイン!


「おい、レイン!今なら確実だぞ!お前ならトドメ刺せるだろ!」

「お前らの安全確保が先だっ!あの魔剣はヤバいっ!」


 左籠手から鮮血が流れ始める。


 バラバラと降り注ぐ大地の破片。

 粉塵の中からゆっくり起き上がる影。

 それはボロボロで血まみれのリーダー。


「……や、やりやがったなぁ……ゆるさんぞ……ユトランッ!」


 ザッザッザッ。


 規則正しい足音。

 ブンドル騎士団到着である。


 ……囲め……

 ……抵抗するなら命はないぞ……

 ……2名、団長の元へ走れ……


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第六六話 6日目・ドリオンの塔 決着 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ