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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第六二話 6日目・ドリオンの塔 忍び寄る影     

今晩は。

投稿です。


 トコトコと東区を歩くユトランとルンルン。

 雑貨店でお目当ての物を購入すると、足早に店を去った。

 その方がいいとルンルンが判断したのだ。

 ブンドル騎士団?それも団長?


(勘弁してくれ!明日は大事な一戦なのだ!)


「どう?ユトさま?新品のストライプ上下とバスト、ヒップガードは?」

「ぴったり!肩が軽い!腰もなんだかスッ、とする!」

「動きやすい?」

「うん!ありがとう、ホラーおねえちゃん!」


 戦闘での打ち身擦り傷は当り前、一歩間違えれば致命傷。

 回復魔法が使えるからといって、進んで怪我をする者はいない。

 怪我はしない方がいいに決っている。

 その怪我も防御力を上げると防止できるのだが、一般防具は防御力と重さが比例している。

 そう、防御中心になると動きが制限される。防具は基本重いのだ。

 軽くて丈夫な防具もあるが、高価である。

 ユトランの好み装備は動きやすさ。

 ルンルンは予算内でギリギリの防具を購入した。

 なるべく軽くて、丈夫なヤツ。


「その防具をロックに改良してもらう、それで完成だよ」

「え?これより良くなるの?」

「ああ、ロックのことだ凄い仕上がりになるぜ。それから新品のストライプ上下、帰ったら洗濯して馴染ませるよ?」

「ユ、ユトランが洗うよ!」

「ユトさま、それはメイドであるあたいの仕事なんだが……?」

「!」


 ユトランも気がつく。

 刺すような視線と周りの動き。

 ルンルンと一瞬だけ眼を合わすユトラン。


 そして一人の男が近づいて来る。

 手足の長い痩せた人物で、どう見てもその顔色は健康そうに見えない。

 近づくにつれて酒の臭いが漂ってきた。


「ようユトラン、俺のこと憶えているか?」

「?」


 キョトン、とするユトラン。


「俺だよ、俺、オリオンの塔で会っただろ?」


 知らない男である、ユトランの警戒心は視線を感じた時からMAXである。

 そしてルンルンはユトランの体臭が変わったことで、この男を邪魔者と判断する。


(知人ではない、と)


「おい、クライマーズ49をナンパか?」

「あ?獣人は引っ込んでいろ、ユトランとお話し中だぜ?メイドの分際で口挟むんじゃねぇ」

「ユトさま、知り合いか?」

「知りません」

「知らないとさ、おい、邪魔だ、どけ」

「知らないわけないだろ?ほらオリオン塔19階で俺達のパーティーを回復しただろ?」

「?」

「今度は俺達がお前のパーティーに入って、その恩返しをしてやるよ」


 そう言ってユトランの肩に手を伸ばした瞬間!


 ぱっくん。


「え?」


 驚くルンルン。

 男が消えたのだ!

 消えた男の足下にはデカいミミッコが一匹。


 モゴモゴ。


 オエエエエエッ。


 そしてマッパで吐き出される。


 ……ひいいいいいっ……


 白昼堂々のマッパである。


 ……ケケケケケッ……


 笑いながら走り去るミミッコ。


「おい、おいっ!待てっ!待ちやがれ!」


 マッパで走り去る男。


「……ユトさま、急いで帰りましょう」

「……うん」

「どうかしましたか?」


 上の空というか、別のことに意識を集中しているようである。

 ユトランの視線が気になるルンルン。


(先の四つ角を見ている?誰かいたのか?)


「ユトさま?どうかされましたか?」

「……」

「どうかされましたか?」

「……前のパーティーのリーダー、クライマーズ48のリーダーがいたような気がして」

「どこにです!?」


 警戒心MAXになるルンルン。

 毛が逆立ち、耳が広がる!


次回サブタイトルは未定です。

投稿も未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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