第六話 魔法陣と超絶召喚士
こんにちは。
投稿です。
少年は呪文を唱える!
「こっちこいこっちこいパンプキン、ちいさなパンプキンやってこい、おもしろいことはじめよう!」
「え?」
……ばははははっ!?な、なんだそのふざけた召喚呪文は!?……
大笑いする用心棒の男。
そして魔法陣から現われる無数の何か。
……!?……
「ひっ……え?……な、なにを召喚……!?」
……はうはう、こんにちは……
……こんどは何じゃ……
……どんな面白いことだ……
……ことだ?……
……お?白魔道士がおる……
……めんこい……
……こっちの用心棒はなかなかのイケメンだな……
……ふん、わしの方がイケメンじゃ……
……じゃ……
現われたのは8人のコビトである!
身長10センチ程のおじさん、そう、小さなおじさん達だ!
「パンプキンパンプキン、どうしよう?パンプキンパンプキン裏路地が壊れてしまった!」
……おおそうか、それは困った……
……どれどれ、ワシらが修理してやろう……
……これは面白い……
……でもワシらだけじゃ足りないなぁ……
……もっと呼ぼう!……
……呼ぼう……
ゾロゾロと魔法陣から溢れ出る小さなおじさん達!
……なんだ、なんだお呼びか?……
……先発隊はどうしたのじゃ?……
……御用はなんじゃ?……
……おお、これは面白そうじゃ……
すると、ポン!ポン!と軽い音を立て、手に手に色々な道具が現われる!
それは左官の道具だ!
……すすめぇ!……
……修理じゃ!……
……むほほっい!……
……むっほむっほ!……
数百人の人数に膨れ上がった小さなおじさん達!
……三人一組じゃ!……
……50組でよかろう……
あっという間に裏路地を修復していく!
絶句している白魔道士ユトランと用心棒。
驚いて、言葉が出ない。
誰も見たことも、聞いたこともない召喚術。
つんつん。
「?」
白魔道士ユトランが足下を見る。
ユトランの白い可愛い靴下をつんつんしている小さなおじさん×3
「え?」
ユトランを見上げている3人のおじさん達。
「?」
……ストライプのおパンツ……
……可愛いおパンツじゃ……
……いやいやそうではなく、お話しじゃ……
「っきゃああっ!?」
慌ててスカートを抑え、飛び退くユトラン!
……ほれ、嫌われた!……
……すまん……
……おぬしが覗くから……
……お前だって覗いていたであろう……
「な、な、何用ですの!?……!?」
もうそこに小さなおじさん達はいなかった!
「え?」
……ここじゃ……
現われたのは白魔道士ユトランの折れた杖の上である!
……おパンツ見せてもらったお礼に、修理してしんぜよう……
……ふんふん、よい杖じゃ……
……とんとん、と……
「え?え?」
あっという間に修復される古びた杖。
いや、もうそれは新品の杖だ!
……ほれ、元通りじゃ……
……ストライプは好みじゃ……
……よってパワーアップ、サービスじゃ……
「あ、あの」
……お礼か?……
「はい、これは大事な杖、なおして頂いてありがとうございます……」
……ふんふん……
……お礼は大事じゃ……
「ですが……」
……?……
「あの『見せた』のではありませんからね」
……そうなのか?……
……ならクロパンをお勧めするぞ……
……しっかりガードじゃ……
そう言って、静かに消えていく小さなおじさん達。
「あ?お金は……」
……いらんよ……
周りを見ると、そこに壊れた路地裏はなかった!
ピカピカの新築、竣工、ローアウトである!
……もとより綺麗に仕上がったな……
……むっほむっほ、よい仕事であった……
……むっほむっほ……
一人、二人、と消えていく小さなおじさん達。
ここで用心棒が動く。
ゆっくりと身を起し、少年に対峙する。
「……お前、何者だ?」
「チキンだよ」
「チキン?……ふざけるな」
「行こう、白魔道士さん、バトルに召喚、お腹空いたよ。今だったらグリゴナのお店、お客さん少ないよ」
「え?で、でもユトランはお金が……」
「少し手持ちがあるんだ、速く行こう!騎士団やら警備隊とか来たら厄介だよ!」
少年は躊躇うことなく白魔道士ユトランの小さな手を掴むと、走り出した。
「用心棒さんも来るかい?あんたは自前な!」
走り出す二人を眩しそうに見つめるイケメン(小さいおじさん評価)の用心棒。
「……ホーリーバーストで破壊した街並みを修理した?……あいつ……」
ガチャガチャ。
うるさい音が聞こえて来る。
騎士団の到着だ。
……そこの男、止まれ!動くな……
「はいはい、動きませんよ、いや、動けねぇんだ」
二人の姿はもう見えない。
次回サブタイトルは 第七話 自己紹介 です。
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