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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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58/70

第五五話 5日目・ドリオンの塔 よ?     

今晩は。

投稿です。

夜でも暑いです。


 その混乱の中から出てくるギルマスのデテイと元騎士団副長のガクオン。

 もう彼らはクライマーズ49である。


「おい、ガクオン、俺らクライマーズ49を名乗れるぜ」

「……俺は何もしていないが……足手まといだったような気がする」

「それでも49階にいたんだぜ、そして生きて帰ってきた」

「……バンブとユトラン二人だけでも、よかったんじゃないか?小さなおじさん達もいたし」


 二人で充分攻略出来たのでは、と考えるガクオン。


「……いや、やはり俺ら二人は必要だった」


 自分に言い聞かせるように呟くデテイ。


「で、どうする?塔から出れば、質問攻めだぜ?まずは騎士団対策だが?」

「バンブのヤツは好きに話していいと言った、なら好きに話すさ」

「信じてもらえるか?」

「正直に全部話す。で問題があるとすれば、だ……」


 この二人が思っていること、最大の疑問点だ。


「だよな、ギルマス……あの一番の功労者達、小さなおじさん達は言ったよな……これは塔の管理者とドリオンの塔制覇者用の階段じゃ……と」

「ああ、専用ってことだよな、じゃなぜバンブがその階段を使えるのだ?あいつは管理者か?いや違うな、ではドリオンの塔制覇者か?これも違う、ではなぜあいつが使えたんだ?」

「まぁ聞いても答えないだろうなぁ」


((問題はあの魔槍だ))


 二人の考えは同じだった。

 魔槍を使い、空間を開いた。


 ……ギルマス!?無事ですか!?……


 指輪を通して話し掛けてくるギルド本部のメンバー達。


「ああ、無事に戻ったぜ」


 ……安心しました……

 ……何があったんです!?…… 

 ……今、ブンドル騎士団が塔に向いました!……


「そうか、素材はどうなっている?」


 ……殆ど焦げていて、あれじゃ使えませんぜ……

 ……あ、爪は磨けばいけそうですぜ……


「全部換金して、チキンキャロット家当主殿へ送金しろ」


 ……へ?全部?……

 ……焦げてはいますが、これ相当な貴重品ですよまぁ売れるのは2、3本でしょうが

……


「構わん、当主殿が俺達を()()げたんだ、売れるものは全部売って送金だ、いいな?」


 ……はい、ギルマス!……


 そして考える、デテイ。

 正直に話すと言ったが、どこまで話していいものか?

 オリオン・ドリオンの塔を出ると、2mの騎士団長とブンドル騎士団が待っていた。


「よう、クライマーズ49、話しが聞きたい」

「「……」」

「ガクオン、ご活躍だな?チキンキャロット家当主殿とユトラン嬢はどこだ?」

「……よ」

「よ?」

「先に帰ったよ」

「はぁ?」

「後は任せた、と言って、ダッシュで帰った」

「追えっ!ブンドル騎士団っ!屋敷に入られたら手が出せんっ!」


 そう、没落しているとはいえチキンキャロット家は貴族である。

 ブンドル騎士団より格上の王都騎士団でもバンブが屋敷に入れば簡単に、手が出せない。

 それにあの屋敷には、国王お気に入りの整備士が在住している。


「チッ!」


 舌打ちする団長レイン。

 職質(職務質問)を装い、引止めることはできる。

 団長レインはそれを狙っていたのだ。


「団長さんよ、バンブは傭兵上がりの苦労人だ、捕獲は難しいぜ」


「まるで私が苦労をしていないような言い方だな?ギルドマスター・デテイ、ではその方から話しを聞くとしようか」

「どうぞ、なんでも正直に話すぜ。なぁガクオン?」

「俺に振るなっ!俺だって正直に話すさ!」


 正直に話すと言ったデテイとガクオンだが、果たして、どこまで信じてもらえるかどうかは別である。


次回サブタイトルは 第五六話 5日目・ドリオンの塔 お話しの前に です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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