第五五話 5日目・ドリオンの塔 騎士団登場
月曜日15時、お茶の時間です。
ギルド本部は大混乱である。
……おいっ!49階をクリアしたぞっ!……
……反応が消えました!……
……ギルマスとの連絡は!?……
……途絶えました!……
……なにが起っているんだ!?……
……相討ちか?……
……き、騎士団到着!……
「何があった?」
……ギルマスが49階、クリアしました……
「は?昨日会ったが?」
一日で49階到達は不可能である。
ブンドル騎士団は70階まで制覇している、現在の最高タイトルホルダーなのだ。
49階までの道程は容易いモノではない。
それは団長が一番知っている。
何か、異常なことが起きている?ギルドマスターのメンバーが気になった。
ブンドル騎士団、団長ナルオーエル・レイン。
身長2m体重70㎏、鬼人の別名を持つ騎士である。
「ギルドマスター・デテイは無事か?」
……消えました……
「消えた?死んだのか?ギルマスと誰が登っている?」
……ガクオンです……
「あいつか!?二人だけか?」
……チキンキャロット家当主さまとクライマーズ48のユトランです……
「問題児ばかりだな!」
……49階で再びバトル!?……
……誰が戦っているのだ!?……
「ガクオンか?」
……いえ、この反応は?召喚?……
「……バンブ殿は召喚士だったな、経過を順を追って話せ、それからオリオン・ドリオンの塔を閉鎖しろ!誰も入れるな、登っているヤツは全員戻せ!」
……え?……
「真相が明らかになるまで、立ち入り禁止だ!危険過ぎる!」
……騎士団長、もともと塔は危険な場所ですが……
「今までの塔の常識外の出来事が起っているのだろう?クライマーズを全員、塔から避難させろ、ブンドル騎士団半数でいいか、行ってこい!」
……はっ……
「副長!」
……はっ……
「ギルド・プロノバにも通達、違反は処罰する。全員退避だ、必ず伝えろ」
……はっ……
足早にその場を去る騎士団員。
……マジックポーチに反応あり!……
……ブラックキラースパイダーの爪と針が……素材が多数!……
(おそらく一番の問題児はバンブ殿か?屋敷への襲撃もあったと聞く……)
「……バンブ殿、一体何を?……」
……1階に反応ありっ!……
……4名分、皆無事です!……
……おい、何人か行ってこい!……
……クライマーズ49の帰還だ!……
「……私も行こう、確認だが、本当に49階にいたんだな?」
……こちらのポーチが出てきたモノ、見て下さい……
フロアに列ぶ黒焦げの素材?
周囲の者達は、ほぼ全員頭上に『?』マークが浮いている。
なんだこの焦げた素材は?
辺りに立ち籠める焦げた臭い。
それはMAYAKOの失敗した目玉焼きより真っ黒である。
……かなり焦げたり破損が激しいですが……
「……ああ、確かにこれは49階のエリアボス、ブラックキラースパイダーだな。しかしなんだこれは?損傷が激し過ぎないか?」
……確かに……
……何があったのでしょう……
……おい、これ使えるのか?……
(オーバーキルか?誰だここまで攻撃できる者は?)
団長は慎重に考える。
「1階か、行けば分かるか……3名ここに残れ、残りはついてこい!」
……はっ……
オリオン・ドリオンの塔1階。
大混乱である!
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第五五話 5日目・ドリオンの塔 よ? です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




