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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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56/71

第五四話 5日目・ドリオンの塔 ここは任せて、お前達は……     

今晩は。

投稿です。


「……お、終ったのか?……」


 ガクオンが剣を杖代わりに立ち上がる。


「まだ、子蜘蛛達が……」


 デテイは斧を構え直そうとするが、その斧は半ば溶けていた。

 デテイの魔力に斧が耐えきれなかったのだ。


「やべぇな、武器がねぇ」


 子蜘蛛達はフロアの隅々に隠れ始める。


「パンプキンパンプキン、どうしよう?ちいさな蜘蛛達はもう戦えない」


 ……戦意喪失か……

 ……むっほ……

 ……皆殺しが目的ではない……


「パンプキンパンプキン、ありがとう!このフロアは制覇した、皆で戦い勝利した!」


 ……おおそうじゃ……

 ……みんなで勝ち取った勝利じゃ……

 ……むっほ、むっほ……

 ……さぁ死者よ次の世界に行くがよい……


「え?」


 驚いたユトランが見ていると、次々に散らばった人骨が光りながら消えていく。

 その様子をじっと見てる子蜘蛛達。

 そして一匹、二匹と動き出す。


 ザワザワ。


 再び黒い絨毯のようになり、床を覆い始める。


「ユトラン、長居は無用だよ、蜘蛛達が動きが始めた。デテイさん、ガクオンさん、撤収っ!」


 その時、塔が再び揺れた!


「「「「え!?」」」」


 地震か?と思うバンブとデテイ。


 ……むっほ?……

 ……お前が原因じゃ……


 小さなおじさん達はデテイを睨む。


「え?なんで俺?バンブだろ!」


 ……お前は規定値外だ……

 ……むっほ、それがブラックキラースパイダーに挑み勝利した……

 ……有り得ないことだ……

 ……塔は喜んでいる……

 ……お前は塔の計算を覆した……


「おい、バンブ」

「なんです?ギルマス?」

「普通なら死んでいるってことか?」

「……はい」

「ふん、誉められると素直に嬉しいが」

「が?」

「塔が喜ぶとか、塔の計算とかなんだ?」

「さて?」

「それにこの小さなおじさん達は、何者なんだ?やけに塔に詳しいが?」

「さて?」

「……知っていること、すべてゲロしろ!」

「さて?」


 会話しながら猛ダッシュで隠し通路を目指す4人!


 ここでガクオンはしっかりとポーチを開く!

 次々に吸い込まれていく49階のお宝達!

 そして通路に飛び込む4人!

 長居は無用である!


「パンプキンパンプキンありがとう!4人は感謝している!」


 ……おおそうか……

 ……感謝しているか……


 戦意喪失していた子蜘蛛達が、ゾロゾロとまた出てくる。

 隠し通路は怖いが、確実にバンブ達を追っている。


 ……大いに感謝するがよい……

 ……むっほ、むっほ……

 ……さて、ここはワシらに任せて……

 ……お前達は……戻るがよい……

 ……むっほ、むっほ……さてもう一働き……


 バンブは扉を閉じ、1階を目指す。


 今回はここまでです。


毎回ご愛読ありがとうございます。

次回サブタイトルは 第五五話 5日目・ドリオンの塔 騎士団登場 です。


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