第四八話 5日目・ドリオンの塔 3階にて
今晩は。
投稿です。
「殺伐?としてますね、あの3人の若い人達」
「ああ、あの世代はあんなもんだ」
「世代?」
「本能が薄いというか、少ないというか、覚悟がない」
「なんですそれ?」
「自分達は特別と思っているらしい、今回みたいに助けが入るとその勘違いはさらに進みそうだ。ギルマスとしてはああいう奴等には登って欲しくないのだが」
「ギルマス、あそこの道具屋は貴族相手に商売を広げている、貴族相手に商売していると、自分も偉くなったような気分になる、何かと勘違いが多いようですね」
「あのう、一応その貴族なんですけど?」
「!……ああ、そうだったな」
話しながら、次々に赤い点を消していくギルマスのパーティー。
「僕の出番、ないや」
「Sランクの傭兵だって?」
「まぁそうですけど」
2階からの階段を上り3階に到達するバンブ達。
「そういえば、エリアボスってどこにいるんです?」
「各階にいるが、この辺りはすぐに狩られるから、いないも同然だ」
「どの辺りから出現するのです?」
答えたのはデテイだ。
「そうだな、ちょうど5階くらいからだ」
静かに頷く白魔道士ユトラン。
「5階くらいから強くなるの」
「……ちょっと実験いいですか?」
バンブが動き出す。
「実験?」
「いや、検証かな?やりたいことがあってね」
「何を?厄介ごとはゴメンだぜ?」
ブワッ!と足下に広がる魔法陣!
「!?」
驚くデテイ。
ガクオンは見たことがある魔法陣だ。
「こっちこいこっちこいパンプキン、ちいさなパンプキンやってこい、おもしろいことはじめよう!」
「ぶははっ!なんだその呪文は?」
「ギルマス、笑うと後悔しまずぜ」
「はぁ?何を言っているガクオン?」
「パンプキンパンプキンどうしよう?パンプキンパンプキン秘密の通路が分からない」
「「「!?」」」
この問にはユトランも驚いた。
魔法陣から現われる小さなおじさん達!
……むっほむっほ……
……なんだ?塔内か……
……お、ストライプもいるぞ……
……おい、ストライプ、今日もストライプか……
「え?あ、はい」
……緑か?……
「いえ、今日はオレンジです」
……おお、鮮やかな色じゃ!どれどれ……
「きゃっ!?の、覗くのはだ、ダメですぅ!」
慌ててスカートを抑えるユトラン。
(うう、今度からキュロットにしようかしら……しくしく)
……暗くて見えん!……
……クロパンか?……
……これ!世界中の女子から嫌われるぞ!……
そこまでパンツに執着するか!?
自分で呼びだしておきながら、呆れるバンブ。
「ユトラン、正直に答えなくていいから!」
「え?で、でも……そ、そうなの?バンお兄ちゃん?」
……むっほ……アイツらはスケベ担当じゃ……
……むっほ!こっち来い!あっこじゃ!……
「「「!?」」」
「おい、バンブ、そこは通路だ」
デテイが止める。
「ここはまだ3階だぞ、この辺りは調べ尽くされている!数百、いや数千年も前から調査されている場所だぞ!」
「そうよバンお兄ちゃん、ホントにあるの?隠し通路……」
「と、ある書物を読んでね、そこにはいろんなことが記してあったんだ」
「書物?オリオン・ドリオンの塔に関する偽書は、大量にあるが?」
壁の前に立つバンブ。
「ここ?」
小さなおじさん達に丁重に聞いて見るバンブ。
……そうじゃ……
……ここじゃ……
ヒュンと魔槍を構え、印を結ぶ。
壁が歪み、ポッカリと闇の空間が開く!
開いた空間に列ぶ不規則な階段。
今回はここまでです。
次回サブタイトルは未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




