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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第四六話 5日目・挑戦     

今晩は。

投稿です。


「なんだ?知り合いか?ガクオン、さすがだな貴族に知り合いがいるとは?元副団長の肩書きはダテじゃないと?」

「え?」


 軽く驚くバンブ。


「知らないのか?こいつは西隣の国の副団長を務めていたヤツだ」

「そんな人が何で?大物では?」

「酒で失敗したとさ、最近裏路地でゴタゴタ起してな」

「ふぅん、裏路地でねぇ……」

「ブンドルの騎士団から面倒みてくれと話しが来てね、まぁ腕は確かだ。知り合いならやりやすいだろう」

「よろしくガクオンさん、僕はバンブ・チキンキャロット、召喚士だ。こっちは……」

「クライマーズ48の白魔道士ユトランです、よろしくお願いします、ガクオンさん」

「あ、ああ、俺はクライマーズ16の剣士ガクオンだ。お前ら、ホントに俺とパーティー組んで登るのか?」

「ブンドル騎士団がバックでしょう?ならもうあんなことしないでしょう?」

「……ああ、誓うぜ、剣の神に」

「おっと俺はクライマーズ21のアックス戦士デテイだ。で、どちらの塔に登る?」


「オリオンでお願いします」


「え?バンお兄ちゃん、ドリオンの塔じゃないの?」

「ああ、オリオンでいい。デテイさん、装備の説明、いいかな?」


 寄せ集めの4人。

 オリオンの塔に挑戦である。


「まずはマジックポーチだ」


 大きめのバックである。


「ユトラン、いいかな?」

「ええ、バンお兄ちゃん」


 ユトランに確認をとるバンブ。

 性格上バンブは人の言うことをあまり聞かないし、信じない。

 そんな人物になってしまったのだ。


「おいおい、ウソ言ったりしないぞ?」

「僕は素人の初心者なんでね」

「まぁクライマーズにとって、疑い深いのはいいことだ。ポーチと言ってもデカいがな、昔からそう呼ばれている。塔で得たモノはこいつに入れるんだ、すると同じもう一つのポーチから取り出せる」

「え?」

「すげぇだろう、ただこれはどうしてそうなるか、分かっていないんだ」

「よく分からない」


 固まるバンブ。言っている意味が飲み込めない。


「まず、1枚の布から二つのポーチを塔内で作る」


「ふんふん」


「一つを塔内、もう一つを塔外に置く」


「ふんふん」


「この二つ、繋がっていて塔内で得たモノをポーチに入れると、外のポーチから取り出せるんだ」


「!」


「逆はできない。それと生き物、生物はこのポーチに入らない」

「大きさは?」

「どんなにデカい塔内モンスターでも、倒せば吸い込まれるようにポーチに入る」

「まさか!?」

「ほんとだよ、バンお兄ちゃん」

「あと、持ち出せない物もある、ある特殊な鉱物とか塔のトラップの一部とか」

「……なにそれ?監視者がいるみたい」

「ああ、だから持ち出せない場合、俺達は塔にバンされた、とか拒否されたとか言ってるんだ」

「便利ですけど、なんか不気味だなぁ」

「あと、作りの悪いポーチにはアイテムが入らない場合がある、これも気味が悪いがな」

「……何かの意思があると?」

「さぁな、誰も知らんし、分からないことだ。ただ、そうなるから俺達は利用している。それとこれがリングだ」


 それは石製の指輪だ。


「これは?」

「これも塔内で作った指輪だ。材料は塔の石材」

「!」

「塔外ではなんの意味も無い指輪だが、塔内ではマップ表示される」

「もしかして、これも?」

「そう、どうしてそうなるか分からない、そうなるから俺達は利用している」


「……塔自体が生きているようですね」


「ああ、昔から言われているだろう?オリオン・ドリオンの塔は巨大な魔物だと」


 改めて塔の存在を訝しむバンブ。


「誰でしょうね、こんな塔作ったの」

「……さぁな説明は以上だ、次は順番だ先頭は俺でいいか?」

「ええ、お願いします。ユトラン、いつものポジションはどこ?」

「ユトランは一番最後だよ、でも……弓が……」

「用意している、おい、クライマーズ48に弓を」


 ……これです、どうぞクライマーズ48……


「あ、ありがとうございます……!?」

「同じ大きさの弓だが、少し射てみるか?」

「はい!」

「矢は15だ。じゃ俺の後はガクオンか?」

「それでお願いします」

「了解、5階までならそこまで難しくないだろう。だが油断は禁物だ、なんせ巨大な魔物の塔だからな」


 バンブ達は、塔への一歩を踏み出す。


次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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