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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第四三話 5日目・君の名は     

こんにちは。

投稿です。


 高角砲の組み立てと、電車の改造は驚くほど早く進んだ。

 朝にはもう完成である。


「おい、バンブこれは反則だろう?」

「え?何がです?」

「小さいおじさんを大量に召喚して、組み立てや作業要員として使うとは!ゴクゴク」


 冷めたお茶を呑み干すロック。


「小さなおじさん達、喜んで手伝ってくれましたけど?」

「まぁそうだけど……」

「なんです?モグモグ……冷たくても美味しいや、さすがロボウの国の食べ物!」

「俺の知らない未知の技術を使って、電車を改造していたぞ?いいのか?」

「気にしては先に進めませんよ」


 朝日が昇り始め、周囲が明るくなる。

 そこにやって来る5名の戦士達。

 東区の警備隊だ。


 ……よろしいでしょうか?バンブ様……


「どうかしたの?」


 ……手当、ありがとうございます……

 ……本来は我々が警備の任……


「気にしないで、ただここで見た物、聞いたこと、沈黙でお願い」


 ……それはもう……

 ……はい、分かりました……


 口々に礼を言い、引き上げる警備隊員。


「ホントに黙っているかな?どう思う?ロックさん」

「まぁこれ見たらなぁ」


 目の前に聳える凶悪な兵器。

 高角砲?違う。

 どう見ても大口径の殲滅兵器だ。


 ……むっほ、むっほ……

 ……よい出来じゃ……


 ロックの肩に現われる小さなおじさん。

 ロックはゴーレム3体に目を移す。

 そこには変わり果てたゴーレムが佇んでいる。


 ……むっほむっほ……

 ……パワーアップじゃ……


 小さなおじさん達が群がって改造、組み立て整備した、最早異次元のゴーレム。


 ……カッコいいゴーレムじゃ……

 ……おい、ゴーレムマスター、名前!名前!……


「え?」


 ……かっこいい名前がよいなぁ……

 ……むっほ……


 次々に現われる小さなおじさん達!

 余程ゴーレムが気に入ったのだろう。


 ……どんな名前がよいか……

 ……名前……そうじゃ!機動ゴーレム、グゥアンダ……


「ち、ちょった待ったぁああっ!?」


 慌てるロックさん。


「そ、そのネーミングはダメだ!NG!どこからか怒られる気がするっ!」


 ……むっほむっほ?そうか?ならばエンバンゲリオ……


「そいつもダメだって!」


 ……では番号で行こう……

 ……28はどうじゃ?……


「ダメ!」


 ……8は?……


「それもダメ!」


 ……では原子の名前で……

 ……アト……


「ダメだって!」


 ……難しいのう……


 色々な名前が出たが、全てロックが却下した。


 ……では混ぜて名前を作ろう……

 ……むっほむっほ、それがいい……

 ……憧れのゴーレム達の名を混ぜよう……

 ……むっほ……むっほ!……


 ……魔動騎機 グリガンゲナン……


「!?」


 ……どうじゃ?……

 ……むっほ、むっほ、ダメがでないぞ……

 ……これでいこう!……

 ……1番騎は赤色デザインじゃ、お主は今日から魔動騎機グリガンゲナン・レッドじゃ……

 ……2番騎はブルー、3番騎はグリーンにしよう……

 ……むっほむっほ、ピンクとイエローが足りぬ……

 ……材料がもうない……


 そう言って、じっ、とロックを見る無数の小さなおじさん。


「……予算ギリギリなんだ、これ以上は無理だ」


 ロックの言葉にしん、と静まる小さなおじさん達。

 明らかに落胆している。


 ……つまらん……

 ……所詮カネであるかぁ……

 ……世知辛いのう……

 ……しくしく……

 ……あと2騎、どうしても欲しいのう……

 ……我らがあるじ殿は借金持ちだし……

 ……5騎揃わぬと合体ができん……


「え゛!?」


 固まるバンブ。

 合体とは?


「おい、バンブ!もう帰ってもらえ!」

「それができないんだ」

「は?なんで?」

「僕が喚んだんじゃなくて、かってに来たんだ、向こうから」

「はぁ!?」


 ごそごそと動き出す小さなおじさん達。

 なにやら嫌な予感のロック。


「お、お、お前らっ!ち、ちょっと待て!何を見ている!?どこへ向っている!?」


 ……むっほ?むっほ!……

 ……こんな所に、よい素材が!……

 ……これをピンクとイエローにしよう!……

 ……そうじゃ、そうじゃ!そうしよう!……


 凶悪高角砲と改造電車に群がる小さなおじさん達!


「こ、こら!や、やめろ!そいつは……」


 ニコニコと作業を始める、小さなおじさん達。

 誰も彼らを止められない……。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です

投稿も未定です。

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