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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三八話 4日目・塔攻略ステップ2     

今晩は。

投稿です。

日々暑いです、熱中症に注意ですね。


「他にも何か、隠しているな?」

「ふふっ、どうだろうねロックさん。傭兵は基本、手の内を明かさないよ」

「バン、それはクライマーズもゴーレムマスターもそうだぜ、俺のゴーレム技術、拡散や伝授するつもりはない。そんなことしたら仕事がなくなる」

「ロックさん、独占していると?」

「肝心な所は独占している。だからこの電車も俺が整備調整している。そして改造までできる!」

「手の内は明かさない……」


 バンブはオニギリをバクバク食べているルンルンと、警戒を解かないロボウを見る。


「ロボウもルンルンも本家からの派遣だ。僕を守るように言われているはずだけど、本家の命令はそれだけかい?」


「「!」」


「責めたりしないよ、基本信用はしている、だから盾の技も見せた。ただ、本家の命令が優先順位1位だろ?これは仕方ないことさ」

「バンブ、何が言いたい?」


 静かにロックが尋ねる。


「お互い手の内は明かさないってことさ。ドリオンの塔最上階には青い飛龍がいる、あいつを倒せば制覇だ。オリオンの塔制覇には青い飛龍が守っている武器が必須なんだ。協力してほしくてね」

「武器?それは言い伝えだろ?伝説だ」

「ロックさん、僕には確信がある。あそこには剣と弓と槍があるんだ」

「お父上の資料か?」


 黙って頷くバンブ。


「ロボウ、ルンルン、協力いいかな?」

「それはもう、協力させてもらいますぞ」


 ロボウが答える。


「あたいだって!惜しむつもりはないぜ!」

「ありがとう、それぞれの立ち位置をはっきりと知りたかったのさ」

「しかし坊ちゃん、塔の魔物は階数に比例すると言いますぞ?ドリオンの塔は198階、青い飛龍は昔から確認できておりましたが、レベルは198以上となりますぞ」

「バン様、倒せるのかい?あたいは塔に入れないし、登るのも多分無理だぜ?」

「倒せるよ、ブレスは僕の盾で無効だし、攻撃はユトランの本格詠唱で必ずダメージを与えることができる」

「しかし坊ちゃん、それだけでは……ドリオンの塔の上層部には、他に3匹の飛龍が飛び回って……それに塔表面には侵入者防止のトラップもあると聞きますぞ?」


 数千年の塔攻略の経験上、人族は外壁を登るより、内部の階段を上った方が効率的、一番コストパフォーマンスが優れている、と答えを出しているのだ。


「バンブ様、塔を登って、モグモグ、飛龍3匹を撃破し、レベル200くらいの塔の主と戦う。勝てるのかい?ばくばく、ゴックン」

「だよね、でも魔槍もあるし、僕には……」

「ああ、召喚魔法か!」

「そう、で、ロックさん」

「おう、なんだ?モグモグ」

「ロックさんこそ何者なんだい?塔を登るため王さまの所有物を勝手に改造?それダメでは?それに僕に塔攻略を勧める根拠は?」


「……モグ……」


 咀嚼が止まるロック。

 さて、ロックの立ち位置は?


「ロックさん、ロックさんの立ち位置はどこだい?」

「俺の立ち位置かぁ……」


 少々困り顔のロック。

 その顔を見てバンブが、静かに整備中の3体のゴーレムを指さす。


「なんだ?俺のゴーレムがどうかしたか?」

「あの背中に繋がっている二本の大きいパイプ、周りと材質が違う」

「!!!!!!!!……高濃度の潤滑オイルを通しているから、材質が違うんだ!」

「それから、あそこの電車を固定している歯車、大きすぎだ」


 次々に指を向け、説明を求めるバンブ。

 機械に疎いルンルンとユトランは、何のことかまったく分からない。


「……それはしっかり固定しなければいけないからな」

「電車のフレームも大きすぎ。人を運ぶのにこんなに強靱なフレームはいらない」

「事故防止だよ、人命を守るためさ」

「じゃあれは?あのチェーンは?何を運ぶの?」

「ゴーレムの部品や電車の部品を運ぶのさ。一人での作業が多いからな、チェーンで移動する」

「ふーん、他にも色々と大きさや材質が合っていない物が沢山あるよね、これ、全部組み立てると、どうなる?」

「……何を言っている?」


 これはユトランもルンルンも同じ意見である。


(バンお兄ちゃんは、何に気が付いたのだろう?)


「バン様、何が言いたいんだい?」


()()()だよね?()()()()、この大きさからしてここから()を狙える、違うかい?」


 時計の針は0時を回り、静かに、でも確実に進んでいく。


次回サブタイトルは 第三九話 5日目・塔攻略ステップ3 です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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