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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三七話 4日目・塔攻略ステップ1     

今晩は。

投稿です。


「これで駆け登る?」

「そう、スパイク付きというか、ヌッコの爪みたいだろ、この車輪」

「……なんか凶悪だね」

「これを塔の表面に食い込ませ、登る!そしてクライマーズを最上階に送り込む!」

「……登れるの?」

「理論上は登れるが……」

「理論上?怖いねぇ」


 そう言ったのはルンルン。

 キャスター付きのテーブルを器用に押している。

 テーブルの上には山のようなオニギリ群!


「どこが問題なんだい?ほい、オニギリ、いっぱい作ってきたぜ!」

「まず、登るスピードが遅い、これでは周囲を飛んでいるドラゴンに狙い撃ちだ、明太子いただきっ!」

「なんで遅いの?重さ?パワーが足りない?モグモグ」


 電車は結構速い、制御次第では魔鹿並に走れるのだ。

 バンブはフレームだけの電車を見ながら質問する。


「スピードアップには軽量化が必要だ、しかし登る力を上げるには、重いエンジンが必要」

「適正な速度が分かればいいのかな?いや、塔の頂上を目指すのだから、速ければ速いほどいいのかな?」

「そこでだ、お前の膨大な図書館的知識が欲しい、なんかいいアドバイスないか?」


「ドラゴンのブレス攻撃を回避出来としたら……時速50キロ以上かな、でも予測されればお終いだよ、ブレスは僕の魔法防御で、物理攻撃はユトランの物理防御で凌ぐ、どう?速さだけに特化していいよ」


「は?ユトちゃんの物理防御はお前みたいな絶対防御じゃないだろ?それにお前の魔法防御はバン本人固定じゃないのか?」

「僕達をドリオンの塔最上階に届けてもらえらばいいんだ、ユトランの物理防御が敗れる前に到着できればいい」

「魔法防御は?」

「実は、こういうことができるんだ」


 バンブは右腕を伸ばした。


「なんだよ?それ?」


 すると見たこともない文字のような絵のような、不思議な記号が手の先に現われる。

 いや、体内から絞り出された感じだ!


 記号は広がり、盾のようになった!


「「「「!?」」」」


 驚くメンバー。


 次々に現われる不思議な盾!

 空中に浮いた文字の盾は、バンブの周りを飛び交う。


「僕の内側の魔力を外に出す感覚かな?それで周囲に絶対魔法防御を展開できる」

「……ぼ、坊ちゃん?これは……初めて見ましたぞ……」

「……あたいもだ」


「見せたのは初めてだよ、戦場では時々使っていたけど」


「バンお兄ちゃん、これは……バンお兄ちゃんの周りだったらどこでも絶対魔法防御できると?」

「そ」

「くぴっ!」


 早速ユトランは、簡易高速詠唱で氷の矢を放つ!


 改造電車に向って!


 問答無用の攻撃である!


「なっ!?」


 一瞬で真っ青になるロック!


「よっ!」


 軽いかけ声と共に盾を展開させ、氷の矢を弾いてみせる!


 キイイイイッン!


「どう?ユトラン?」

「バンお兄ちゃん、凄いっ!」

「これを改造電車に展開して包み込めば、魔法攻撃は全て無効だよ。どうしたの?ロックさん?」

「お前……その不思議な魔法陣?今、展開の時、詠唱したか?」

「これは魔法陣に見えるけど、僕の身体の一部みたいなんだ。だから詠唱は不要だよ」

「それは、無詠唱ってことか?」

「まぁそうなるね」

「バンブ、お前何者だ!?」


「僕?僕はユトランのお兄ちゃんで、チキンキャロット家の当主、ただの没落貴族だよ」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第三八話 4日目・塔攻略ステップ2 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

登録、評価、お待ちしております。

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