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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三六話 4日目その夜     

今晩は。

投稿です。

七夕です、晴れるといいな。


「本家のどちらの方が?まさか」

「当主ファントムがいたよ」

「ファントムさまが……お話しは……」

「勿論したさ。本家も、一部ギルドの暴走を気にしているようだ」

「気にしている?ということは、動くのですね?」

「3大ギルドのうち、二つは他国に繋がっているとか、まぁ僕には関係ないけど」


「坊ちゃんについて、何かお話しは?」

「僕?」

「……返済の期限は?」

「今まで通り来年の年末までだよ、それを過ぎると……」

「この屋敷は解体、チキンキャロット家は取り潰し、坊ちゃんは本家養子に……」


「養子のあと、王都に送られ公爵家へ婿入りだ、僕の体質を知ってのことだろう。どうしても僕の能力が欲しいようだね……ああ、大人の事情ってやだ!種馬なんか僕はヤダよ」

「ファントム様はなんと?」

「女抱き放題、いい生活じゃないか、って言ってたよ。貴族も王族も僕の指名は必ず通るらしい」

「当主の言葉とは思えませんな」


「それ程僕の血は貴重なんだろう、なんせ召喚士としは上限がないし、魔力無効、魔槍の使い手」


 バンブは気に入らない。いや嫌悪している。

 超絶召喚士と魔力無効の能力が分かると、本家、王都の王族、貴族は対応を変えた。

 借金を肩代わりし、護衛をよこした。

 それまでは放置、無視だったのだ。


「今は塔の攻略に専念したいな、もし王都に行って沢山の女の人と子作りして、生れた子どもが僕の能力を引き継がなかったら、どうなるのだろう?」

「!……そこまでお考えですか……」


「遺伝子操作で僕は作れない。遺伝子は魔力で操作できるけど、限度があるよね」

「はい、制限というか、限度があります。魔力で組み替えると反動が……」


「ルンルンはそれじゃないか?」

「!」

「本人には言っていないけど、ロックさんの話でピンときた」

「……」

「答えないんだねロボウ、皆僕を甘く見ていないか?まぁ実際甘いんだけど、知識は結構あるよ。なんせあのオヤジの蔵書、全部読んでいるからね、王都の禁書も他国の記録も」


「坊ちゃん、それ以上はお話しにならない方が……」


「そうだね、ただ本家が動くとなると……ブンドル騎士団と王都の陽炎騎士団が出てくる、二つのギルドは苦戦するだろうね」

「いえ、潰されますぞ……評価されればいいのですが……」


「評価?なんの?」


「クライマーズを苦しめる2大ギルド、きっかけを作ったのは坊ちゃんですぞ!その内一つはもう崩壊寸前、集会所は破壊し、襲撃者も返り討ち」


「ロボウ、目的はただ一つ、塔を制覇して借金返済。これ以上でもこれ以下でもないよ!」


「あひゃひゃひゃひゃ……ふぉふぉふぉ……」


「なんだよ?その笑い?笑うところか?」


「塔の制覇のあとは、ユトランさまと?」


「!?」


 ボッ、と真っ赤になるバンブ。


「い、今は返済が一番っ!」

「注意して下され、もし、御子が生れれば取られますぞ!」

「……どこまでも汚い大人の世界だ。そんな大人にはなりたくないね」


 そして見えてくる大きな建物。

 中ではロックが電車を改造していた。


「ようチキンキャロット家の御当主殿、どうだいこれ」

「どうだいって?電車改造していいの?」


「おかえりなさい!バンお兄ちゃん!」


 明るいユトランの声。

 バンブは一時の安らぎを覚える。


「ただいま、ユトラン。ロックさん、これは?どんな目的なの?」

「バンの話しがヒントで閃いた!」

「なんの?」

「塔の攻略だよ、こいつで塔を駆け登る、どうだ?」

「え!?」

「それで皆の意見が聞きたい、ロボウさん、ルンルン呼んでくれ」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第三七話 塔攻略ステップ1 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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