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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三四話 下調べの4日目     

今晩は。

投稿です。


 ドゴオオオオオオオッ!


 バラバラと降ってくる事務所の残骸。

 ユトランの本格魔法のホーリーバーストは男達の間をすり抜け、壁と天井だけを破壊した。


「修理代はユトランの差額で払っておいて、それでもお釣りがくると思うけど」


「き、きさまらぁタダで済むと思うなよ……ゲホゲホ……」


「先に剣を抜いたのはそっちでしょう?騎士団に相談する?不正がバレなきゃいいけど?行こう、ユトラン、ここにはもう用がないよ」

「……そうね、バンお兄ちゃん!」


 それでも数人がバンブに挑んできた。

 一瞬で倒れる屈強な男達。


「バンお兄ちゃん、今のは?」

「体術だよ、ここ壁がなくも結構瓦礫で狭いから、魔槍よりも蹴りがいいと思ってね」

「……ロボウさんに教わったの?」

「!……よく分かったね」


 そんな会話をしながら家路につく二人。


「ユトランの高速詠唱、さらに速くなったね」

「うん、少しでも役に立ちたくて!」


 少しでも役に立ちたくて……その言葉が心に響く。

 今度は魔槍の手入れをしながらニヤつくバンブ。


(……ユトラン、練習しているんだなぁ、可愛いなぁ僕も頑張ろ、妹に負けていられないや)


 そう思い、静かに部屋を出る。


 深夜のチキンキャロット家。

 周囲には襲撃者が20名ほど。


「おや、バン坊ちゃん、お目覚めですかな?」

「手伝うよ、ロボウ」

「いえいえ、お休みください。ここはロボウにお任せを」

「でも、こいつら昼間の仕返しだよ、僕が蒔いた種なんだけど、それに動きが変な奴等がいる」

「……悪人ですぞ、クライマーズを食い物にしている。メンツとか復讐とか自身を顧みるべきですな、聞こえておりますかな?夜盗どもよ」


 ……チッ……

 ……皆殺しだ……

 ……生かしておくと、後が面倒だ……


「手加減できる相手ではありませんな、引かぬなら一人も生きて帰れませんぞ」


 ……じじぃが……


 フッ、と動き出す20名の闇の戦士達。


 最初に動いたのはロボウでもバンブでもなかった。

 粉々になって吹飛ぶ襲撃者。


 ドオオオオオオオッ!


 重量物が高速でぶつかる!

 最初に攻撃したのはロックのゴーレムだった!


「没落しているとはいえ、一応貴族だぞ?襲撃?お前ら、王都の連中とやり合うつもりか?この時点でもうアウトだぞ!」


「ロボウ、没落だって」

「事実ですが、こうもはっきりと言われると、悔しいですぞ」


 魔槍が唸り、次々に襲撃者を倒していく。

 その動きに一切の躊躇いもない。


 長さが変化するように見える槍捌きである。

 夜の闇も相まって、ほとんどの者は対処できない。


 ……なんだこの槍は!?……

 ……ゴ、ゴーレムだと!?……

 ……聞いてないぞ!……

 ……こいつ、クライマーズ10の……


 サクッ!


「くっ!?」


 ……チッ、浅いか……


 足を斬られるバンブ。


「坊ちゃん!?」

「手練れが混じっている、それも……騎士団クラスだ!ロックさん!下がって!」

「今更下がれるか!騎士団クラスだと?願ってもないデーターだぜ!あと何人だ!?」

「8人ですぞ!」


 ……これだけの人数での襲撃……まだ一人も仕留められないとは……


「コケッコウ!」


 ドオオオオオオオッ!


「コケッコウ!」


 ドウウウウウウッ!


 ……新手だ!……

 ……チッ、クライマーズ48か……

 ……獣人も……

 ……残り4です、団長、撤退を……


 魔槍が唸り、また一人仕留める。


 ……SSSの評価か、こやつ若いが団長クラスだぞ……

 ……魔槍か、厄介だな……


 ……おい、SSSこれは警告だ、塔から手を引け……


「ヤダよ、借金があるもの。僕はただ、ギルドのお世話無しで登りたいだけさ」


 ……塔は国家の財源だ、その考え改めろ……


「違うね、ギルドの財源だろ?その金で国を乗っ取ろうとしていない?」


 ……忠告はした……


「コケッコウ!」


 ……なっ!?……


 ドゴオオオオオオッ!


 容赦なしのホーリーバーストが、襲撃者を駆逐していく!


 今回はここまでです。

次回サブタイトルどころか、1行も一文字もできていません!

次回は気長にお待ち下さい。

バイト次第では、明日投稿予定ですが。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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