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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三一話 下調べの2日目その朝     

今晩は。

投稿です。

外は雨です。


「マズくない?」

「あに言ってんだい?これから塔に登るんだろ?二人っきりで寝食共にするんだ!シミュレーションだよ!シミュレーション!」

「そ、そうなの……か?」

ルンルンの後に見え隠れするユトラン。

「……バンお兄ちゃん……ダメ?」


 上目づかいの破壊力に、バンは木っ端微塵になった。


「……いいよ」

「バン様、変なことするなよ?」

「し、しないよっ!なんだよ変なことって!」

「今バン様が思っているようなことさ!」


(うう、ルンルンには当分、敵いそうにないや)


「一応さぁロボウとの見張り交代まで、あたいもここで寝るよ」


 そう言いながらソファをベッドに組み替えるルンルン。


「えっと、ここ倒して……ほい、出来上がり!結構デカいな!二人寝れるぜ!」


 そう言って、早速服を脱ぎ始めるルンルン。


「え?え?」


 目のやり場に困るバンブ。

 大きな6つの山がプルプルと震えている!


「え?え?ホ、ホラーお姉ちゃん!?」


 マッパになると、綿の大きめの上着一枚。

 それだけ着込むと、ごろりとソファーベッドに横たわるルンルン。


「おいで、ユト!今はホラーお母さんだ!抱きしめてやるよ!今までよく頑張ったなぁ!」


 ビックリするユトラン。


「ユトの孤独な匂い、少しでも消してやるよ!バンさまも来るかい?遠慮はいらないぜ?獣人族は保護欲の塊だからな!」

「……ぼ、僕はいいよ!お休み、ルンルン、ユトラン!いい夢を」


 ユトランのパジャマ姿に見とれていたバンブはサッ、と毛布に潜り込む。


(一緒に寝る!?も、もう子どもじゃないんだから!子ども扱いしないでよ!)


 そう、男の子は色々と困る現象が発生するのだ。

 部屋は暗くなり、ユトランの寝息が聞こえ始める。

 ソファーベッドの中で、ユトランを優しく抱きしめるルンルン。

 どうやらユトランはルンルンとロボウに認められたようだ。

 優しい獣人ルンルン。

 しかしこれが、反転すると戦いで鬼と化す。

 子どもを守る獣人族は、鬼神をも退くと言われている。


 ルンルンの保護欲は魔力と相まって周囲に漂い始め、いつしかバンブも安らかな眠りへと誘った。

 深夜、眼を覚ますバンブ。


(交代の時間か?)


 ルンルンが静かに部屋を出て行く。

 ドアの向こうから声が聞こえる。


「なんと、不謹慎ですぞ」

「まぁ二人ともグッスリ眠っているようだし、塔ではこれが日常になるんだぜ」

「ここは塔ではありませぬ」

「大丈夫だって、バン様はユトさまが嫌うことは絶対にしないよ、匂いで分かる。あの二人、塔を制覇するまで、兄と妹を演じきるよ」

「……信じぬ分けではありませぬが、今日は見回り、私が一人で致しましょう」

「え?いいのかい?」

「ユトランさまも今日が初日、ルンルン、一緒にいておやりなさい。見回りはミミッコもいるし、何かあったら連絡いたしますぞ」

「了解」


 ドアが静かに開き、戻っているルンルン。

 ソファーベッドに潜り込み、静かな寝息が聞こえ始める。


(俺、愛されているんだな……金も地位も、何も無いのに……塔で稼いだら、ロボウとルンルンにまずお酒を買ってやろう……)


 何時しか寝てしまうバンブ。


 そして朝が来る。


 ぽよぽよ。バンブの頬に何か当たる。


(……?)


 そして漂う甘いような包み込むような優しい匂い。


「!」


 目を開けると、ルンルンが腕枕をしていた。


「え?」


 とんでもなく捲れ上がった上着。

 6つの山が、丸出しである。


「……え?」


 規則正しく上下しているルンルンの山。

 左腕にユトラン、右腕にバンブ。

 中央にルンルン。

 二人の枕になっている、ルンルンの逞しい上腕二頭筋。


「え?」


 こんなに身近で、成人女性の胸を見ることはまずない。

 ビックリして固まるバンブ。


 そしてゆっくりと手を伸ばし、捲れ上がった上着の端を摘まむ。


「……ルンルン、無防備すぎだよ……」


 そう言って、ゆっくり、静かに下げていく。


「もう、目の毒だよ……」

「そうねバンお兄ちゃん」


 ぎいいいいいくうううううううううううううっ!?

 ユトランも上着の端を摘まみ、ゆっくりと下げていく。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

投稿は頑張ります。

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